渡辺明竜王 かろうじてコンピュータ将棋に勝つ | 考える道具を考える

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 大和証券杯特別対局ボナンザ戦で、渡辺明竜王がコンピュータに勝利したニュースは、将棋愛好家の不安を払拭してくれたメデタイニュースだった。

 コンピュータ将棋は、年々その実力をアップさせていますね。このボナンザという将棋のソフトは、東北大学の学生さんが開発したものだとか‥。瞬間に400万の手筋を読みきるシステムだそうで、特に、この特別対局のためにパワーアップして登場したのだとか‥。

 チェスや囲碁の世界では、既に、コンピュータの実力は人間の頭脳を上回っていますね。チェスの世界選手権王者が、コンピュータに負けたのは、既に10年以上も前になります。

 変化の可能性が、ゲームの規則によって限られている場合は、コンピュータが優位でしょう。

 しかし、将棋だけは違う、と思っていました。相手の駒を取って、それを盤上81枡のどこにでも打てる将棋のルールは、次の一手の可能性が無限大になるため、コンピュータでは予測不能になるということでした。

 ‥と信じていましたが、どうやら、それすらも科学の力は超越できる次元に近づいてきたということなのでしょう。恐ろしや。

 そして、人間には「心」というものがあり、勝負の綾の中で、動揺したりするのですが、そうした心の変化は、コンピュータでは存在しないため、論理構造のみで勝負することになるわけですね。

 ‥‥

 とはいえ、人間勝負でこそ発生するドラマに感動はするものの、コンピュータが勝ったからといって、はたして感動するのかどうか‥人間だからこそ、「間違える」ことができるという、人間としての優位性だけは失いたくないですね。

 どうでしょう。