ゴルフというスポーツは、究極の個人スポーツだ。
競技として競い合うスコアは、個人の完全申告制で成立している。競技委員という立場の人間もいるが、基本的にボールを何回で打ってホールアウトできたかという極めて単純なゲームなので、競技者本人の申告を基準とせざるをえないのですね。
自然の深いラフに沈んだボールを、打とうと構えた瞬間、僅かに動いてしまうということだってある。それは、本人にしか分からないごく僅かな動きだとしても、それは申告する義務があるスポーツなのですね。
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日本ゴルフツアー機構(JGTO)から5年間の同ツアー出場停止処分を受けている中西雅樹(22)が韓国プロゴルフ協会(KPGA)からもツアー出場を却下されていたことが6日、分かった。
こんなニュースが出ていた。プロの大会でスコアを誤記するのではなく、明らかに改ざんしたとして出場停止処分を受けている選手が、外国の大会に参加してツアー出場しようとしたこと自体、信じられない行為だと言わざるをえませんね。
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かつて、ボビー・ジョーンズは、ある試合のスコア提出所で、自分のスコアより2打多く申告して周囲を驚かせたことがあるという。全米オープンというメジャー大会で、優勝争いをしているその最中での出来事だった。
結果的に、ボビーは、このメジャー大会では優勝者に一打及ばず優勝を逃した。この誰も知らなかった申告をしなければ、彼は優勝していたはずだった。にも関わらず、誰も分からない場面で、微妙に動いたと判定したその勇気に周囲は感動したという。
その後、彼は、このときの勇気と潔さで、アマチュアでありながら球聖と呼ばれ、長く尊敬されている。
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ゴルフは、個人の行動に全てをゆだねられる競技、スポーツだ。だから、一緒にラウンドする他人には、十分な気遣いをする必要がある。個人のスポーツだけに、自分の成績が振るわないと、同伴者に対する気遣いも忘れがちになる。そんな中での気遣いが、「マナー」という文化を生んでいる。
スコアを改ざんするという行為を犯してしまった選手は、まだ22歳。5年間の出場停止期間をどう過ごすかで、その選手の将来も決まるでしょう。他国にもぐりこもうとなどしないで、しっかりと、心を鍛え直すことのほうが、どれだけ大切か‥。
自分に厳しく、他人への配慮を欠かさず‥‥。ゴルフという世界は小さなコミュニティであるという心の文化がなければ、ちっとも楽しくないゲームでもあるのです。