
将棋の駒と言えば、山形県天童市。
秀逸の一品はお値段も数十万円以上はザラ。
私が将棋の虜になったのは、将棋のゲームとしての楽しさだけでなく、やはり、この本物の駒に触れた時からだと思っています。
駒が七寸版の将棋版に打ち下ろされたときの駒音は、まさに芸術を指先から実感できます。この動作的には、実にゆったりとした将棋のゲームは、一対一の真剣勝負で、負ければ死ぬ‥というのが江戸時代の将軍将棋であったようです。
動作と比較して、脳の中は、めくるめく次の一手を選択するのに、ゴーゴーと音を立てた嵐の様子。顔は紅潮し、喉は渇く。
そして、一手一手の戦略と戦術の戦いの最中に感じる、自我の業の強さと自制の感情の交錯。
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日本の伝統的美術品としての将棋の駒は、形あるものからその真理に迫る、一つの通路として、人間が創造した生きた芸術と思います。
パチッ‥‥。