「量が質を規定する」‥‥
このフレーズはアイデア発想をする場合などで良く聞く言葉ですね。質の高い結果を求めるのであれば、まずは量を、文字通り「大量に」集め、吐き出していくことが必要だ‥といったことでしょうか?
「連想する力」を強化するには、従って、連想するための情報の量を収集する必要がありそうです。
「ウェブ人間論」(梅田望夫さんと平野啓一郎さんの対談)の中で、梅田さんは、このことについて、比較的多くのページを割いて発言していました。その一部をご紹介すると‥。
‥‥私は「ウェブ進化論」に対する感想を、ネットで1万以上読み、そこからたくさんのことを学んだ。読者畏るべし、と思うことしきりだった。文章を構成する言葉の多義性や、言葉が喚起する豊穣なイメージゆえ、書くときに自分が意識していた以上のことを読者が汲み取り、それが読者固有の経験と結びつくことで新しい知が生まれ、それがウェブ空間を経由して私のところに還ってくる、という得がたい経験をたびたびした。‥
情報の還流と変化のスパイラルを、膨大な情報の流れの中で体験していくことをの重要性について発言していますね。
いずれにしても、ウェブ進化論のサイトに寄せられる読者からの情報を、毎朝丹念に読み込んでいるという梅田さんの姿勢には感服しますが、そうした膨大な量の情報が、情報の質を磨き上げ、あるいは情報の質の変容を促して、新しい次の何かに結びついていくのは、どうやら本当のようです。
「連想する力」を増強するには、まずは、連想すべきテーマの情報を、大量に集積する努力が必要なのでしょう。結果を考えずに、興味のあるテーマの情報を収集するには、ウェブの世界は便利です。