駅伝‥ケニアマサイ族出身のゲディオン 驚異の走りに人類の原点を見た | 考える道具を考える

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 ケニア
 年末年始のスポーツのハイライトは、ラグビー、サッカー、そして駅伝だろう。

 特に私は、高校時代に「高校駅伝」の地区予選に参加した経験があり、陸上競技の虫となって走ることが大好きだったので、駅伝を観戦するのが大好きだ。(勿論、高校駅伝の地区予選で惨敗しているのですが‥苦笑)

 そして、ここ10年ほどは、高校、大学、実業団を問わず、ケニア選手の驚異の走りにいつも愕然としてきましたね。その心肺能力は、日本人のそれとはケタ違いで、これでは駅伝もハンデ戦にしないと勝負にならないな‥などと思いながらの観戦となっていますね。

 昨日の実業団日本一を決めるニューイヤー駅伝でも、ケニアマサイ族出身のゲディオン選手(日清食品所属)の走りに、ケニア選手の中でも突出した桁違いの走り見て愕然としたのでした。日本のトップランナーの横を、まるで特殊映像で作ったビデオでも見ているように、飛び跳ねて抜き去っていくのですね‥。これは何だ?

 普通マラソンのトップランナーは100メートルを18秒で走ります。区間距離が短くなれば、当然15秒程度で10キロを走っていくのですが、このゲディオン選手は、10キロを26分台で走る。つまり、100メートルを14秒台で走りきってしまうのです。
 昨年の国際千葉駅伝。ケニアチームの一員として戦列デビューした同選手は、最初の1キロを2分25秒で走りました。2分50秒前後で走る日本のトップランナーと比較しても桁違いでした。

 この身体能力の差がどこからくるのか‥ケニアという自然の中で、小さい頃から、走ることが日常になっているお国柄という理由だけで解釈できるのかどうか、それは疑問ではあります。何故なら、彼はまだ20歳くらいの年齢なのですが、彼が来日した時点での記録は、日本人の普通のランナーとほぼ同じ程度の記録だったということです。

 つまり、私はこう考えてみたのですね。

 潜在能力 + 科学的トレーニング + 目標意識 = 驚愕の走りの達成

 わずか半年程度の科学的訓練で、その潜在能力を一気に爆発させてしまったこのスーパースターは、駅伝という日本が生んだスポーツ文化の歴史の中に置かれた時、初めてその能力が生かされたということなのかもしれません。

 ‥‥人間の潜在能力が顕在化されるためには、やはり、はっきりとした目標を持って、目標達成のための環境をつくり、あるいは環境の中に入り、訓練することが大切なんだ‥と改めて思ったのでした。

 ゲディオン選手をケニアの中で発見し、日本に来ることを薦めた人物がどこかにいるはずですが、その人の目利きがあったればこそ‥ともいえるのでしょうね。その能力もまた、凄いといえますね。