
謹賀新年 です。
2007年の始まりは‥茂木健一郎先生の「脳科学」の世界で始めましょう。
写真の新書は、「すべては脳からはじまる」(中公新書 2006年12月10日刊)です。茂木先生が、主に読売ウィークリーに連載していたエッセーをまとめたものですね。従って、内容は日常的な事件や問題などが取り上げられ、脳科学者の視点(文脈)で書かれているものが中心です。比較的気楽に読める「読み物」となっています。
で、この新書の中で、「文脈の中でしか生きられない」という項があります。茂木先生がある学会でイタリアに旅行した時のエピソードを基にして、他者と関わることではじめて得る自由と不自由について書いています。
‥‥人間の脳のはたらきを考える上で、文脈は最も大切な要素の一つであるといわれている。私達の脳は、自分の置かれている文脈に合わせてその時々のふるまいを変えるすばらしい能力を持っている。‥‥新しいものを生み出す人間の創造性も文脈と関係している。モーツアルトは、幼いときから宮廷音楽の現場という「文脈」に置かれたからこそ、あのようなすばらしい作品を生み出すことができたのである。
‥‥自らをその中に置くべき文脈を選択し、その中で自分の能力を発揮すること。‥文脈の選択の自由こそ、人間らしく生きるための大切な条件なのである。‥‥
長い引用ではありましたが、「文脈」を、環境や周囲の関係性の中で、自分が生きる世界に対する必然的な選択‥などと言い換えてもいいかもしれませんね。
見方を変えると、育った環境によって、自分の創造性を発揮できる舞台が存在が規定されるということでしょうか? しかし、幼い頃に、自覚的に自分の文脈を探し当て、その中に身を置くことは困難ですから、親の意識が子供の文脈を育成するということも事実なのでしょうね。
また同時に、その文脈は、自分で自由に変えられるのだから、好きな文脈に辿り着くまで、どれが自分の文脈か、いろいろ探索してみるのがいいのでしょう。(あんまり年をとる前に‥) 小さい頃ピアノを習っていたという大人に出会うことが多いのですが、それが大きくなるまで継続されることは少ないようです。でも、そのことを恥じる必要はないのでしょう。自分の文脈で考えればいいのですから。
ということで、今年の私のブログも、私という文脈の中で、その「多様性」に基盤を置きつつ、書いていくことにいたしましょう。目移り激しいAB型の特性を活かしてね‥(苦笑)。
今年もよろしく‥です。