
今年の大晦日に何を書こうか‥。そんなことを、ぼんやりと考えていのですが、昨日、ようやく「硫黄島からの手紙」を観ることができて、この題材しかないか‥と思ったのでした。
クリント・イーストウッド監督作品の日米二部作という大胆な製作方法が話題になりました。
「父親達の星条旗」が米国版で、この「硫黄島からの手紙」が日本版。ようやく両方の作品を見ることができたわけですね。
それにしても、日本版は、全編モノクロのトーンで展開されていて、米国版ほどグロテスクな描写はなく、むしろ日本人の心理的な揺らぎを描いていたのではと思わせる内容でした。
島の要塞で受けて立つ日本軍の悲劇‥ではありますが、日本の戦時中の皇国の感情を、米国人のイーストウッドがどのように描くか‥楽しみではありました。
しかし、実際の作品は、感情的対立の構図より、米国に親しんだ経験のある栗林中将とロサンゼルスオリンピックでメダルを獲得した西少佐に好意的で、ある意味、この時代にこうした国際的な将軍が日本にもいたということが、テーマの中心であったといえるのでしょうか‥。
日本人だけで2万人以上が戦死。この島の1ヵ月の戦いは、確かに、当時の戦局を決定づけたものではありましたが、この映画を通して、61年後の現代の私達は、何を学べばいいのでしょうか‥。
実際には地獄の戦場であったこの小さな島。今も、遺品の捜索がつづけられているという意味で、過去の出来事であるはずはなく、私達は、この歴史的事実を引き受けて、今にその教訓を活かさなければならないことだけは確かなようです。
たとえ、時代が2006年から2007年に移り変わったとしても‥。
皆様、良いお年を!