「みんなのテーマ」を何気なく見ていた。「一度だけ、過去に戻れることしたら‥」というテーマがあった。
私の答えは、11歳の頃の私に戻ってみたい、と思う。そこには、自分が自分であることに出会った最初の驚愕があったからだ。自分を意識しないで「生きる」ことだけを「生きていた」時代は、記憶の中の過去にはないのだからね。
人間の永遠の幻想‥‥過去の多くの小説、映画、漫画などは、このテーマに取り組んでいることは誰でもが知っている。
科学的には、過去という実態は、現在の自分の脳の中にしかない。しかし、実態としての過去はなくても、海馬のあたりの「記憶の部屋」には、確かに過去の自分は存在する。
それがつらい記憶であっても、楽しい記憶であっても、現在のある何かの体験、つまり、現在という瞬間の体験的刺激によって、見事に浮かび上がってくるのが、過去のあるシーンなんだよね。
そこにあえて入っていって、いにしえの自分の過去にいる自分を認識するのは、実際には怖いことでもありますね。 「自分のことなんか知らなければよかった‥」と思った瞬間に戻ってみたいのですね。
そうすれば、あるがままの自分でいられるはずだから‥。