ああ、勘違い‥が笑われる時代 | 考える道具を考える

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The instrument which I think

 テレビの深夜番組で、女性のしぐさをどのように解釈するか‥という番組がある。

 思わせ振りな、女性の所作について、男が勝手に「同意のサイン」として理解するように仕掛けられたその答えが、実は、女性の心理とはかけ離れている勘違い‥という「話のオチ」で笑いを取る趣向だ。二人だけでお酒を飲んだくらいで、「この女性は自分に気がある‥」なんて思い込んではいけないということらしい。

 しかし、この番組に、「だから?」という答えはない。

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 竹内一郎さんの「人は見た目が9割」という新書が90万部近いベストセラーとなっている。メラビアンの法則などを巧に活用して、対人関係の「隙間」をえぐったかのような「タイトル」に、週刊誌を衝動買いするように思わず購入してまうというタイプの読み物だ。

 心が問われている時代に、外見こそ大事という、この逆転の発想が、逆にベストセラーになる不思議。これも、ある意味、大いなる勘違い。

 しかし、この著作に、「だから?」という答えはない。

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 バブルがはじけたのに、ゴルフに興じる人口がどんどん増加しているらしい。しかし、アメリカでも日本でも、企業の経営者がゴルフの腕前が上がると、事業をおざなりにしていると評価される場合があるので注意したいというコラムがあった。

 週間ゴルフダイジェストという雑誌に、韓国の人気インストラクターイ・ビョンヨンの「ゴルファーは眠らない」という連載コラムのヒトコマに書かれていた。しかし、統計データだけ見ると、どうやらアメリカの経営者のゴルフのハンデと経営成績は相関しないということらしい。少し安心。

 しかし、このコラムに、「だから?」という答えはない。

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 第一生命が毎年実施している「サラリーマン川柳」。今年も第20回目の募集が12月15日までの期限で行われている。昨年の第一位はこれだ。

 「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」(一夢庵)

 なるほどね。ベスト10に入らなかったものでも笑えるものは多い。

 「道たずね 防犯ブザーを 鳴らされる」
 「コンビニの 「あたためますか?」で 癒される」
 「見切りつけ 辞めた会社が 成長し」

 いずれも、勘違いの極みが、川柳のセンスで描かれているのが面白い。時代も映している。健康、定年、上司と部下、ウォームビズ‥、今年は、何がテーマになるのでしょうね。

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 それはともかく、このブログ。
 きっと誰かが読んでくれると思って書いているのだろうが‥それこそが、本当の「大いなる勘違い」なのかもしれない。

 今年もあと、一月たらず‥か。