
ようやく話題の「表参道ヒルズ」に行った。
この絵は、フロアーガイドの一部です。
何か不思議ですね。何が?
つまり、廊下に接する店舗の絵が、全て斜面に立っているのですね。
一度、ヒルズの中に入ると、エッシャーの不思議絵の世界にいる感覚に陥ります。大きな吹き抜けの四周を渡り廊下があるのですが、それらの全てが「傾斜」をともなっているのです。つまり「坂道」。
建築家安藤忠雄さんが、表参道の坂道をそのままヒルズの内部に持ち込んだという設計がなせる技。
とはいえ、眩暈がするような不思議感覚に襲われて、永遠にこの空間から脱出できないのではないかと、一瞬錯覚にとらわれてまいます。
‥‥
街は既にクリスマス気分が溢れている中、残念ながら、オープン当初の異常な賑わいはなく、4階にある高級レストランフロアの入口には、店員さんや黒服っぽい人が、客待ち顔でその坂道に立っていたのでした。
うむ。これは、どこかで見かけた風景か?
‥‥ああ、そうか。松山の道後温泉の一角で、急な坂道に沿って林立している温泉宿の店先に、客待ち顔で坂下を行き交うお客に向けられた夥しい宿の仲居さんたちの視線と同じものか‥。
いにしえの歴史を刻んだ同潤館アパートの、現代の変身した姿が‥これなんだろうか?