スウェーデン式 アイデアとは‥どんなもの? | 考える道具を考える

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スウェーデン 世界の中で、「学力」のベスト3に入っている北欧三国。その一つの国がスウェーデン。

 そのスウェーデンのフレドリック・へレーン著「スウェーデン式 アイデア・ブック」(ダイヤモンド社刊)という小さな変型版(洋書版)の小冊子が面白い。

 1968年生まれのフレドリックは、ストックホルム市の群島に住む創造性開発の先生だという。自らも複数の会社を創業させ、その間に生まれた数々のアイデアが、現在の創造性開発の基礎となり、国内で多くの講演や研修を開催しているらしい。

 この本は、わずか90ページ程度の小品だが、アイデア発想のためのエピソードに溢れている。世界で初めて創造性テストを開発した心理学者J.P.ギルフォードの逸話や、メタファーで表現することによるビジネスアイデア拡散の方法なども面白い。

 また、エジソンが、「10日ごとに小さな発明品を一つ、半年ごとに大きな発明品を一つ」自分にノルマを課してしたということも、うなづける。21日間、一つのことを連続して、我慢して継続できれば、そのメソッドは身につくという著作も評判を呼んでいますが、人一倍多く考えるという「ノルマ」は、天才エジソンといえども、自分に対しては厳しく目標を作って対応していたことをうかがわせますね。

 そして、この本の中で私が一番好きな言葉は、法律家オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニアのこんな言葉の引用のページでした。

   ‥‥多くのアイデアは、芽が出た場所より、他人の頭に移植したほうがよく成長する。‥‥

 スウェーデンも日本も資源のない国だが、伝統とセンスに溢れた国だと指摘して、キラリと光るアイデアや創造性があれば、世界の中で存在感を増すことができる、という。

 ナレッジで勝負する日本人が世界の中で復活するには、こうした小さな小冊子の中に溢れたアイデアを日本人に移植することから始まるのかもしれない‥‥などと思ったのでした。新しいアイデアを発想するより、他人のアイデアを加工し膨らませる能力の高い日本人の発想を恥じる必要はないのですね。

 ふむ。ノルマ、ノルマ‥‥。