考えることの原点「7つの習慣」 | 考える道具を考える

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7つの雌雄間
 何故、この1996年12月に発刊されたフランクリン・コビーさんの古典的名著「7つの習慣」(キング・ベアー出版刊)を改めて取り上げるのか?

 そう、その理由は、ある古書店で、実は100円で売っていたからですね。100円ですよ?

 勿論、この著作は自分で購入して、真っ赤になるほど赤線を引いて、ぼろぼろになってしまっているのですが、店頭の秋の薄日にさらされた書店の外の書棚に並んでいたのでしたのを目撃して、まるで捨てられた犬を拾うように購入してきたのでした。

 確かにこの本は、かなりの部分でページの角に折込がされていて、恐らく、書店店主の方も、新刊のような姿にするのは不可能と思ったのでしょう。

 でも100円とは‥。とは思いつつ、その折込のページの部分だけぱらぱらと眺めていると、この本を古書店に売った方の心の姿が、何気なく浮かび上がってきたのですね‥。何となく。

 折込の数が夥しいのは、第四の習慣「win-winを考える」の章でしたね。特に企業におけるwin-winの部分はしっかり読んでいた痕跡が認められました。きっと、ビジネスの世界で、コミュニケーションに悩んでいた方なんだろうと思いましたね。

 そして第五の習慣「理解してから理解される」の章は、さらに織り込みが夥しく、やはり事業上のコミュニケーションのあり方を学習しようとしていたのでしょう。

 ‥‥こうして、古書からは、この本を通じて、誰とも分からない人との、ささやかな交信ができたものと思った瞬間‥‥この古書店の店主のいきなハカライを感じたのでした。

 ネットの良さだけでなく、書籍のもつ人の息遣いもまた、読書の楽しみの一つになるのかと‥そんな風に思ったのでした。