ナレッジワーカーの時代 | 考える道具を考える

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 野中
 野中郁次郎先生と紺野登さんとの共著「知識創造の方法論~ナレッジワーカーの作法~」(東洋経済新報社2003年4月第一刷刊)は、知の創造と仕事との関連を総合的にまとめた名著です。

 ‥知識こそ企業にとって最大の価値創造の源泉である。‥この言葉が本著のコンセプトですね。

 なによりもこの著作は「方法論」(メソドロジー)についてまとめられているところに、他の知に関する著作とは異なる優位性があるように思えますね。

 知識社会の到来については、野中先生は既に90年代から「知識創造企業」などの著作で、ナレッジワーク時代の到来を予言していましたね。

 本著を今取り上げてみようと思ったのは、時代が、実態的にナレッジを必要とするようになったからと思ったからですが‥。本著の前段ではこんな風に書いてあります。

 ‥‥これまで企業は物財や店舗空間、輸送機器、工場設備、土地など、有形資産を価値の源泉としてきました。これからは、主たる経済価値の源泉として、人間すなわち個々人の知識や能力、アイデアにより多く依存していくことなるでしょう。‥‥

 としていますね。ナレッジワーキングの必要性は、そのために、

 ‥‥個人は、この時代に生きるため、価値を生み出すための知のディシプリン(鍛錬)、すなわち知識についての作法を磨いていかなければならなくなるのです。‥‥

 さてさて、では、本著が、どのような方法論を提示してれているのか、少し読み込んでみたいと思います。