「聞く」技術で考える | 考える道具を考える

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ふたり
 コミュニケーションが希薄になった。

 その要因は、対話の中の「聞く技術」の欠如だと考えている。

  対話の基本は、「聞く」ことだ。

 今、私はコミュニケーションメソッドの中でも、特に「聞く技術」に注目している。一対一の対面での会話。コミュニケーションの基本は、この構図の中で展開される。その時、これまでの日本人は、少しもじもじして、なかなか自分の「考え方」を述べることが少なかった。

 国際化の波の中で、こうした自分を表現しない不可思議な日本人は、どちらかと言えば軽蔑された。YESなのかNOなのか‥。はっきり言うてみぃ。

 そして、確かに、自分を主張しようとするようになった。そのこと自体は悪くはないのだが、自分を表現する時の「相手に対する配慮」を忘れてしまった。自分の中で自分の都合だけでNOを表現するようになったからだ。YESもNOも、その関係性の中で表現することを学習していないと、こうなってしまう。

 このことが、自分と相手との距離感のとり方を喪失することになったのだと思う。

 今、相手の話をしっかりと「聞く」という態度が、こうした自己表現の確立の反動で失われた「配慮の美学」を復権させると思う。ネットでのコミュニケーションが浸透すればするほど、この考え方が必要になってくると思う。

 では、「聞く技術」とは何か? ‥それは、「うなづき」だ。

 技術的には、「あいづち」「復唱」「質問」の三つのスキルを活用すれば、「聞く」という技術は体得できる。しかし、その心にあるものは、相手の話に対する心の「うなづき」が必要なのではないか。

 こういう考え方に、あなたは頷いてくれるだろうか? メモ