オディロン・ルドンの眼 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

ルドン
 敬老の日。NHKの日曜美術館の特別編集番組が放映されていましたね。

 1980年代以降に、この番組に登場した多彩なゲストが語った「私の一品」のような画家の紹介でした。特に印象に残ったのが、作曲家武満徹さんが「ルドン」を語るシーンでした。

 武満徹さんに関しては、没後10年を記念して、「Visions in Time」というエスクァイアから出版された書籍が印象深く、音楽の創作に影響を与えた美術作品や画家が多数紹介されています。創作の原点になった様々な美術と音楽の関係。

 「耳と眼。このわずかな隔たりの中に、世界の全てがある」というキャッチフレーズも、うーんと思わせるものがありました。ルドンも当然、その中の一人として紹介されていますね。

 それはさておき、私も19世紀末の象徴主義の時代のルドン、特にその幻想絵画は好きですね。

 インターネットで検索すると、ルドンはおおよそこんな風に紹介されています。
 ‥‥「オディロン・ルドンは、漆黒の画面に眼球や人面花、怪物などが跳梁する戦慄すべき木炭画や石版画、さらに後期には眩いばかりの色彩が乱舞する夢幻的なパステル画で、象徴主義絵画の精華をきわめた特異な画家である。」

 そう、木炭で描いたルドンの眼‥。ちょっと気味悪いその眼が見ているものが何か‥。考えさせられる作品が多いといえますね。

 (写真はルドンのヴィジョンという作品。岐阜県立美術館で本物が見られます)