「空」の実相 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

写経
 玄侑禅師の「現代語訳 般若心経」は、まさに現代語訳らしく、実に分かりやすく解説されている。

 というより、一つの物語としてこの難解な般若心経を読むことができる。

 その中でも、私の最も関心がある言葉が「」である。

 ‥‥色即是空 空即是色‥‥

 まあ、おなじみのフレーズですね。ここで「空」というものがどういうものか、玄侑禅師は解説しています。

 ‥‥ですから仏教的なモノの見方をまとめるなら、あらゆる現象は単独で自立した主体(自性)をもたず、無限の関係性のなかで絶えず変化しながら発生する出来事であり、しかも秩序から無秩序に向かう(壊れる)方向に変化しつつある、ということでしょうか・‥‥

 時々刻々変化しつづける関係性のなかの出来事の、その全体性を「空」と表現したということですね‥。
 従って、

 ‥‥ここで重要なのは、あくまでも「全体」は「個」の集合ではないということです。‥‥全体とは、常に部分の総和以上の何ものか‥仏教では、その全体性のほうを先に見つめ、そしてそこに溶け込みつつ関係している「個」を認識する。 

 それゆえ 色不異空    となるわけです。

 ふーむ。難しくなってきたな‥。 も少し先まで読まないと感覚的にしか、理解できないかも知れないですね。分かりやすい解説だと思ったんですが‥。