
モノの見方、考え方について、どの視点から見るかということを言うときに、
鷹の目 と 蟻の目
という言い方がある。
モノゴトの全体性を把握するために、空の上から俯瞰して見る視点を「鷹の目」と言い、モノゴトの具体性を体験的に把握するために、地べたを這って見る視点を「蟻の目」と呼ぶ。
写真は岐阜城の天守閣から市内を俯瞰したものだが、15世紀の天下人たちは、この視点から世界を見て、時の政(まつりごと)を構想したのだろうな‥などと実感します。
都市は人々の活動のフィールドで、全体性を構想した感性や創造力が求められますが、しかし、実際に人が蠢き合うのは、町場の中での出来事なんですね。遠く名古屋の港まで見下ろせる城の天守閣に立ってはっとしたのでした。
企業の経営も、身近な人間関係も、想像性溢れる創作活動も、観劇や趣味の世界でも‥‥むむ、この二つの視点で見直してみたらどうだろう? と思ったのでした。
