サブタイトルは、~ちまたにあふれるビジネス用語をまじめに笑い飛ばす辞典~とある。確かにそういう内容で、既に出版物にもなっているものの、web版といってもよさそうだ。
何が面白いか?
それはビジネスの世界、特に研修などで積極的に取り上げられている法則や定義など、ごく当り前のように使われている常識に、悪魔の見方(これが実に楽しい)で、常識を覆すような試みをしていることだろう。
例えば「ほう・れん・そう」という言葉がある。これはビジネスの世界では最もポピュラーな常識語であり、また、ほとんどできない「報告」「連絡」「相談」の行為をひと括りでいう言葉。
この解説は、こんな風。
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【ほう・れん・そう】
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●天使の辞典●────────────────────────────
〔1〕 ビジネス・シーンでのコミュニケーションの大切さを説いた言葉。
「報告」「連絡」「相談」をつづめた言葉。
〔2〕 報告:任務を与えられた部下が、その結果を上司に伝えること。
連絡:同僚同士が相互に情報を伝えること。
相談:上司と部下、または同僚同士が、相互に意見を出し合うこと。
〔3〕 特に、新入社員教育で、ビジネス人の心得として教えられる。
★悪魔の辞典★────────────────────────────
〔1〕 一匹狼や単独プレーを許容しない日本のビジネス社会に広がる見えな
い縛り。
〔2〕 上司に当てにされず、部下にも無視され、存在価値が揺らぎ始めてき
た中間管理職が、「俺を無視するな」との思いから部下に強要するよう
になった義務。
〔3〕 「勝手に進めるな! 逐次、報告し相談せよ」
と上司に言われ、逐次、報告し相談すると、
「そんなことで、いちいち判断を仰ぎに来るんじゃない!」
それで、この語彙の解釈のあとに、「世人の独言」という欄があって、ほうれんそうの真相とレベル分けがあり、さらに「顧客に対するほうれんそうが最も大事だ」というコメントがつづってあり、うーん、と感心してしまうのでした。
是非、ご参照ください。