
‥‥作り直せない過去なんて、どこにもないんだよ。‥‥
寺山ワールドの中で、この言葉が好きだ。
映画「田園に死す」で放たれる一言。
また、寺山は「過去」についてこんな風に書いている。
‥‥現代人は過去を感傷するだけでは生きていゆけない。過去は、道具である。人は過去の力を借りて現在から自分を守ったり、現在を強化することで、過去の幻想から自分を守ったりする。歴史は、「やさしく、美しいものばかり」とは、かぎらないのだ。
‥‥ぼくが狼だった頃‥‥
映画「田園に死す」で描かれているのは、「過去」と「過去を映像化しようとする映画監督としての現在の私」の時間軸の交錯した映像だ。
記憶の中で編集される過去の描き方として、私の脳の中から離れていかない映像でもあるのです。