
この図は、イギリス生まれの数学者、理論物理学者ロジャー・ペンローズの「ペンローズの三角形」です。
この絵をずっと見ていると、永遠に内側と外側が交わらないのが分かります。不思議な角柱の三本は、不可能な立体なのです。
画像は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から転載。

下の絵は、ペンローズに影響を与えた「エッシャーの滝」。エッシャーは1898年オランダ生まれの建築家、グラフィックアートの芸術家。
この滝もまた、水は高いところから低いところに流れるという視覚の常識のスキをついて、いつまでたっても流れ続ける不可能な立体なんですね。
不思議感覚を刺激するこれらの天才奇人たちの絵を見ていると、現実に私達が見ているモノや風景や建築物が、ある種の原則に基づいて設計され創造されていることに妙に安心感を覚える。安定や安心の構造がないと心理的な乱れに襲われて、いたたまれなくなるのだろうね。
しかし、錯視という現象を内包している私達の思い込みのおかしさを考えると、案外こうした不可能な立体も、どこかにあっても不思議でないように気がしてくる。
やっぱり、人間って、不思議大好きなんだな‥。