自然の音を感じる | 考える道具を考える

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生命誌
 この写真は、大阪高槻市にある「JT生命誌研究館」(ディレクター中村桂子氏)が発行する「季刊生命誌」第49号の表紙です。

 このJT生命誌研究館は、ゲノムを切り口にして人と自然の関係性を研究している魅力的な研究機関だ。基本的な考え方を引用してみると‥。

 ‥‥基本は普遍と多様。生命誌では地球上の全ての生物が38億年という歴史を共有し、相互に関わりあって生きていることを基本に置く。‥‥ゲノムを切り口にすれば、発生、進化、生態系の研究を通して長い時間と複雑な関係の中にあるヒトとして、私が見えてくる。‥‥

 なかなか難しいのですが、写真のカードのような研究誌と研究書籍とWEBとがリンケージされたユニークな情報発信の試みがされているので、是非、アクセスしてみてください。

 第49号の特集では、情報環境学を提唱する大橋力氏と中村桂子氏の対談が掲載されている。「音は身体全体で感じている」というもので、人類のふるさと熱帯雨林の複雑な音の中に、祖先が感じてきた音との共生を、大都会の中に流していこうという試みが紹介されている。

 もともと植物は言葉を発しているという研究は報告されていた。言葉というより音なんでしょうが、その音を人間は体で感じ、感じることによって癒されてきたといわれています。

 都市と自然との新しい関係性創造の試みは、新しい社会観を生み出してくれるようで楽しみだ。