考えることに、手遅れはない。池田晶子 | 考える道具を考える

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哲学者池田晶子さんの著作「41歳からの哲学」の帯にあるキャッチフレーズ。「考えることに、手遅れはない。」

そうか、手遅れではなかったのか‥哲学者にこう言われるとうれしくなる。

「14歳からの哲学」で初めて池田晶子さんの哲学書を読んだ。
この本は強烈だった。しかし、14歳が読んで理解できるものかどうか、とも思った。14歳くらいの子供を持つ「大人達」が熱心に読んだのではなかったかとも思っている。

その後、小林秀雄さんの「考えるヒント」をもじった「新・考えるヒント」まで読み漁った。哲学書だから、当然、カント、ヘーゲルなどなどに関する専門書も出していて、これは読み応えがあった。

41歳からの哲学は、2004年のころの社会的な出来事を題材に、人間の死や生きることについて独特の視点で批評している。
この中で「バカの壁を突破する‥脳」というテーマの記述を読んで考えた。哲学者の心に関する視点が見えたように思った。

‥‥なるほど、目に見える脳の、目に見えない働きが心だという説明の仕方はできる。しかし、だからといって、目に見えないものが感じているというこのこと自体の謎が、謎でなくなるわけはない。‥‥

‥‥しかし、社会や世界を作り出したその脳は、人間が作り出したものではない。それは自然が作ったものだ‥

話せば分るはウソだ、という「バカの壁」についての記述は、ならばこんな本書いて出すなよな、という警鐘でもあったが、それでも書くということにからくりがあるんだということらしい。

うーん。もう少し考えないと、分らないな‥。