QCとモチベーション 前田滋先生 | 考える道具を考える

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日本の高度成長を底辺で支えたものの一つにQC運動などの小集団活動があった。

そのQCサークル活動やZD運動の創始者の一人に前田滋氏がいた。小集団活動を効果的に進めるための目標管理法やグループコミュニケーションゲームなどを開発し、ブルーカラーの動機付けに大いに貢献した。

また、野外活動の一つオリエンテーリングを改良して開発したCF(クロスフィールド)というメソッドは、現在でも研修が行われている。

このメソッドの開発には、私も関わっており、箱根の山の中で、徹夜して開発したのを覚えている。徹底したグループ対抗型のゲームにできないかというコンセプトで、コース設計のために熱くなりすぎて、奥深い箱根で遭難しかけたこともあった。チームと個人のモチベーションを一致させないとゲームに勝てないという、様々な仕掛けが施されていて、一度やるとはまってしまう。

前田滋先生は、こうしたメソッドの開発に熱心だった。特にモチベーション理論に基づいたゲーム的アプローチには定評があった。

しかし、昨年の晩春に、心筋梗塞で昇天されてしまった。ホームページで後に知ったことだが、今でも、その熱い語りが忘れられない。私自身が、生きることのモチベーションのあり方を体で教えていただいたからかもしれない。

ご冥福をお祈りします。合掌。