僕がLINEであること

僕がLINEであること

zonji
LINE wanna be Anchors
作詞作曲

阿部将也

毎日を生きること。

先に言っておく。タイトルに全く意味はない。

詮索しても何も出てこない。


僕個人の話をする。共感する人はうんうんと言いながら頷いてくれ。

心を動かすアレコレで僕は"言葉"がかなり強い。と言うか何よりも強いかもしれない。故にひどく嫌悪感を抱き拒絶することがある。仕事柄、ずっと大好きです、とか、全部ライブいきます、とかありがたいことに言ってくれることが多い。それすらも正直に言うと嫌悪感を抱いてしまう。(マジで捻くれすぎている。ごめんね。) どうせ、って言葉が出てきちゃうからだ。その後の言葉は野暮だから言わないよ。そしてそのどうせがリアルになった時いたく落胆してしまうのだ。面倒くさいやつだ。その後どれだけ挽回しようが何となく頭の片隅にその虚が残る。そしてその虚は恐ろしく、愛に変わる瞬間に強烈に現れたりもする。別に共感してくれって話じゃなくて俺の中ではそうってだけ。

だから歌にするんだなあと思った次第です。強烈なメッセージを俺は言えないから。歌の中でも強烈な言葉はあまり遣わないけど普段の生活よりは幾分ストレートに伝えられる気がする。だからライブがあるんだなあと思った。あれは俺の思想の発表会に近いんだ。ショーみたいものに憧れを持ってきたけどきっと俺は無理なんだなと悟った。一生俺のめんどくさい思想や後悔に苛まれて書いた曲を心から歌うんだなあと思った。いささか言いすぎた節はあるが、こんな感じだ。それでも愛してくれるなら愛して欲しいんだよなあ。

甲州街道を走っていた。日付が変わる直前だったからか、いつもより交通量は乏しく、酔っ払いのサラリーマンが横断歩道を無視して斜め歩きをしている。僕は少し急いでいた。早く帰らなければならない用事があるわけでもなく、トイレを我慢しているわけでもなかった。


ーーーこの日の少し前、渋谷で一つライブを終えその帰りのことだ。観客は50人程度、お世辞にも盛り上がっているとは言えない、そんな感じだった。僕はジョーカーという映画を思い出していた。"嗚呼これはまずい"と直感的にそう思った。ーーー


夜道を走ることは嫌いではない、むしろ気分がスカッとして大好きだ。晴れの真っ昼間に走るのも良いが、何より渋滞が嫌いだった。


ーーーこの日、僕たちはまたしてもライブだった。この日から全てを変えた。本当に、全てだ。全部変わるくらいがちょうど良い、マイナーチェンジなんてのはほとんど伝わらない世界だからだ。観客の数はそう変わらないが反応は違った。響いている様な、そんな気がした。少しの打ち上げをして、車に乗り込んだ。ーーー


そう、僕は急いでいた。変わることへの恐怖感が明転した安堵と興奮で。何度か経験のあるこの感覚。子供の頃いじめっ子に反抗してみたこと、初めて女の子の手に触れたこと、音楽で生きたいと思った日のこと。恐らくこの日のことは将来誰も覚えていないだろうが、僕だけは鮮明に覚えている。今年1,000人の前でライブをしたい。ビクビクしながら言った一言に強い鎧が着せられたみたいだった。


そう、僕は急いでいるのだ。

大人になるにつれて自分のアップデートは大変だ。なぜなら叱ってくれたり、アドバイスしてくれる人が減るから。子供の頃意味わからんかった言葉が今は本当によく分かる。


しかし僕は幸運だ。いまだにたくさんの方からアドバイスをいただく。本当に感謝すべきこと。こんな恵まれた環境で、結果を出す。必ず出す。


とりあえず、今年の目標1,000人キャパでのライブを成功させるぞ。楽しみながらな!