てくてくのダイアリー -4ページ目

スケッチポイント・ハント

先週自転車を買った。
これで近くのスケッチ場を探せる。

地図を見ながら走らせて少し迷い、
とある神社で狛犬を描かせてもらった。
(御賽銭も入れました。)

ひなびた人気のない神社で、
それでも何人か、散歩の人が通りかかった。

狛犬って可愛い。
くるくるカールでおしゃれ。
これはなかなか、良い対象だ。

夕方になると風が冷たい。
鉛筆描きが精一杯で、色を付けようなんて気にはなれない。

スケッチポイント・ハント用1冊


<東京やすらぎ空間マップ/club smart life編>


都内の公園等のガイドブックを見つけて、買っちまった。


さて、先週生地屋で中原淳一柄に惚れ、
インターネットで淳一グッズショップを見つけたので
きっと作品集を見られると思い、広尾に行った。

スタイルブックからそのまま抜け出たような
お洒落な店員が対応してくれる。
本は重いので、絵葉書しか買わなかった。
ゴメンネ、オネエサン。

「それいゆ」
渋谷区広尾5-4-16
営業時間:11:00~19:00 年末年始を除き年中無休


その足で神宮外苑に行くつもりだったが、
広尾駅前の地図で有栖川宮記念公園を発見、
先のガイドブックにも載っていたと気付き、
そのまま歩いて行った。

結構大きな木があり、水辺には鴨だかアヒルだかが居てちょっと良い。
軽く鉛筆スケッチしていると、
鳩がすぐ傍まで歩いてくる。
勿論、カラスも居る。非常に、良い。

(たとえカラスでも、鳥は好きだ。)

紅梅の木を見つけた。
なんだか特徴を描きにくい花だ、と思ったら、八重咲き。

人が多すぎず、スケッチしやすい雰囲気だが、
まだ寒いせいだろうか。


その後外苑前に行ったが、暗くなりかけていたので
信濃町まで歩いてそのまま帰った。


当分ガイドブックを参考に、あちこちウロウロして、
一人でスケッチするための図太い神経を涵養するのダ。

スケッチ関連1冊

<自然と遊び、自由に描く/本山賢司>

元広告代理店のアートディレクターから
フリーのイラストレーターになった著者。
この本の中心は、写生のコツ解説とエッセイである。

野外でのスケッチは、
ロットリングの細密なイラストを描きこなす人が描いても
粗いものなのだ。

なんだかオドロキ。

高度なことができる人も、
年中テンションが高い描き方をしているわけではないらしい。
あたりまえだけど、新鮮な発見。


この著者も、子供の頃から絵を描くのが好きで
上手だったそうだ。

先日の永沢まこと氏もそうだった。

こういう話を読むと、不思議でたまらない。
ワタシは物心ついた頃には絵が苦手だった。
小学校の図画工作は苦痛だった。

中学では美術になり、少し楽になった。
デッサンとか、スケッチとかは、図画よりマシだが、
それでも億劫には違いない。

28歳で専門学校に入り、
大量の課題をこなすためには
嫌いとか厭とか面倒とか言う暇がなくなった。

お陰で少し描けるようになったが、
本当に面白くなってきたのは、
卒業後しばらく経って、絵画教室でじっくり始めてからだ。

面白くなってから振り返っても、
子供の頃の図画工作は、やはり厭だ。

夢中で絵を描く子供時代って、どんなふうだろう。
想像を超えてしまう。

コットンプリントうっとり

先週風邪で寝込んだため延期していた
グランマ・モーゼスを見た。
前日に図書館で見つけた作品集よりも
色が冴えて美しい。
油絵もいろいろあるものだ。

そのあと、道玄坂の生地屋を覗いたら
美しいコットンプリントが並んでいた。
ハイビスカス柄もひねった配色で、
なかなか侮れない。

注目したのは、中原淳一柄のブロードプリント。
たまりかねて30センチずつ3柄買ってしまった。
他に花と実の柄1種とあわせて1,400円足らず。

帰宅して早速、畳の上に並べてみた。

ああ、やっぱりお洒落。
モダンでレトロ。
茶色がこんなに素敵だなんて、驚いてしまう。
これで膝下丈のギャザースカートとか
ハイカラーの半袖ワンピースとか作ったら、いいだろうなあ。
頑張って苦手な製図を引こうか、と思ってしまう。



振り返ってつくづく、学校ってつまらない。
なんであんなに執着していたのだろう。

展覧会に行って、図録や絵葉書を買って
街歩きをして、生地屋でデザインを楽しみ、
本屋を冷やかし、
毎週そういうことをしても
月に1万円程度だろうか。

1年美大や芸大に行く授業料よりはるかに安く、
よりセンスを磨けるに違いない。

美術予備校だって、私が通ったコースは年間約20万円だった。
それなら1ヶ月16,000円使える。
1回くらい、小劇場で芝居が見られるじゃんか!

都会的な美をふんだんに楽しみませう。

美術系2冊


<絵を描く、ちょっと人生を変えてみる/永沢まこと>


1)なにを描くときでも実物を見て描くこと

2)なにを描くときでも線でかたちをとること

3)色を塗るときは理性を捨て、心を開くこと

「絵の中心をなすものこそ、線にほかならない」


独学でずっと描いてきた著者。
アニメーターからフリーのイラストレーターになったという。
ペンでの線描きの練習法など。
前書「絵を描きたいあなたへ/講談社」



<絵画の制作―自己発見の旅/小澤基弘>

絵画講座の受講生に、
制作に対する認識がある時点で行き止まり、
同じ場所をぐるぐる回っているようなケースがかなり多い、
という一文が印象的。

しかし評論調の文章で引用が多すぎ。
面倒なので、第二部第三部はほとんど飛ばし読み。

著者は毎日、ドローイングしているそうだ。

風邪をひきました

3日間熱が下がらず、今日ようやく出勤。
ぼーっとしながらロジックを考えてました。

ああ絵が描きたい。

ちっっとも集中できないっ。

もう風邪なんてコリゴリ。

美術系2冊

<絵筆のいらない絵画教室/布施 英利>

体験し、感じ取り、感動しなければ
美しいものなんて描けない、
だから、絵筆をおいて、釣りをし、ダイビングをし、
さまざまな場所を訪ねて感性を磨くのだという。

(NHKの『課外授業・ようこそ先輩』で授業をされた方です。)


5年近くまともに描いてなくても成長している感じがする、
そういう私の主観は、錯覚ではないらしい。

絵は、画材を使って描くのが全てじゃない。
画材から離れて体験したさまざまなことが、
物の見方、表現の仕方を教えてくれるようになるってことか。



<絵はだれでも描ける/谷川晃一>

NHKの趣味悠々で、「自由デッサン塾」をやった方だとか。

ああ、何てこと言ってくれるんだろう。
美術教育が才能を潰すことがある、
というのは聞いたことがある。
でもそれが、こういう意味だったなんて。

感じたことを素直に表現する、
ナイーブ・アートというジャンル分けがあるそうだ。


美術予備校の課題で初めて淡彩を描いた時のこと。

講評で並べたら、他はまだ高校1年生のせいか、
技術的には私が、一番まともだったと思う。
それなのに、ふと感じた。
並んだ絵の中で、一番つまらない・・・?

誰かにそう指摘されたわけではないのに、
妙にショックだった。

あの頃、デザインを仕事にするための
最短コースを探っていた。
それは実は、全く方向違いだったのではないだろうか。

きちんと形をとって、色を塗る。
それは職人的な仕事だ。
うまいね、と言ってもらえても、飽きられる画面だ。
でも、当時の私は、上手くならなければイケナイ、と信じていた。

感じたことを表現できるヨロコビ、ってことを知らなかった。

IT業界で何とか食っていけるようになった今、
画力を金に換える必要がなくなった。

そう、そんなこと目指しちゃいけなかったんだ。
自分のために文章を書くブログと同じ。
自分を喜ばせるために絵を描いたって良い。

画業で食えない絵描きが多いと言う。
それは当たり前なんじゃないだろうか。

だって、絵なんて誰でも描けるんだから。

上海旅行

年末年始の上海ツアーから帰宅した。

上海の人って、本当に上海語で生活していた!


ザッペンニン ライラ=日本人が行く
サーディーファン=場所はどこ?
ショータッ=わかった


観光地のあちこちに、
関係者以外立ち入り禁止の標識を見かけるが、
これも標準語ではなく、上海式で書かれていた。


チン ヴァ~=~しないで下さい


上海旅行を決めてから、
面倒くさいなあ、とサボりつつも、
CDとテキストで勉強しておいて、良かった。

北京標準語と上海語の違いが、ところどころ聞き取れる。
上海語って、日本の方言とは違い、
存在を正式に認められているのだ、と実感した。


<はじめての上海語/佐川 年秀>

この本は、日本語訳に上海語と北京語を並べて書いてあり、
CDでも、この順で発音してくれる。
上海語を聞きながら、忘れていた北京語のおさらいもしてくれた。

(中学の頃、遊び半分で中国語のラジオ講座を聞いていた。
それが下敷きになるせいか、あまり苦しまずに覚えられる。
何にでも、はまっておいて損はない。)


最終日のお昼に、友人と2人で入った食堂で、
私のタンメンがいつまでも来なかった。
ガイドのおじさんが、
上海では、黙っていたらダメだ、
と繰り返していたのを思い出し、
店員を呼び止めて、叫んだ。

「ターガ、タンミエン ハイメイ ライラ!」

さて、中国語としては、ちょっとアヤシイかも知れない。
でもとにかく、5分程待つと私のタンメンが来た。
イスラムメニューで、羊肉入りの、
きしめんを更に薄く延ばしたような、不思議なタンメン。

なんだか、気分良いじゃん。
通じるじゃん。

日本語は、感情を抑えてやわらかく喋る感じだが、
中国語は、強く発声して自己主張しないと、聞き取ってくれない。
わずか3泊4日だけど、ちょっと性格が変わる気がした。

中国語、良いじゃん。

たまには外国に旅行をしよう。
日本の窮屈さに改めて気づく。

(次は何語になることやら)

美術系3冊

<泥棒美術学校/佐々木豊>

画面の構成について、質感の作り方、色の作り方について、
団体展で注目される絵とはどんなものか、など。

カルチャーセンターや学生の視点ではなく、
教官として、展覧会の選定側として、
プロの画家としての切り口で書かれている。

絵画制作とは、上手に描くことではない。

客観的になることも必要、メンタルな成長も必要。
そして、長い道を、倦まずトボトボと歩いて行くのだ。



<淡彩スケッチ東京の散歩道/竹内喜久江>

写生はいずれ、一人で出来るようになりたい。
身軽で合理的な道具揃えなど、参考になる。
この著者は、立ったままで1、2時間も描くそうだ。

スケッチがそのまま作品なので、結構粗い絵だ。
文章が良いので、読むうちにその気になってしまう。



<創作のための風景スケッチのすすめ/亀子誠>

民家のスケッチが多い。
油性ペンのようなもので書き込んでいく手順がスバラシイ。
かなり完成度があるが、
これを元に油絵などに進展させているようだ。


「カッコイイ」問題

画廊のサイトで、
以前教わったセンセイの、過去の個展の案内を見つけた。


「何年か前まで制作するのに、コンセプトとか、意味合いとか、
理由とかを考えた時期があって、
『カッコイイ』物を避けたりしたのだけど、
そしたら『何でしょーね、オレのやっている事は?』
とか思ったりして、
そういう事を考えるのをやめました」
云々。


この人はゲイダイのデザイン科卒だったと記憶している。

とても切り口の良いアドバイスをくれた人だが、
へええ、こんなことで悩んだりしていたのか、と驚く。

私はファッションの専門学校を卒業したので、
カッコイイとカワイイは、至上命題だと思っていた。

軽薄かもしれないが、
パッと見でそのどちらかを満たしていれば、
日常生活は事足りる。
そして、美しい生活は、
精神を健康にしてくれる。
(この国には、美しくない物が多すぎる)

どうも、ゲイダイは、デザインという考え方を低く見なすらしく、
彼も屈折していたようだ。
何か励みになるような言葉を掛けてあげられたら良かった。