今日は、昨日、紹介した大阪教育大学附属天王寺中学校(2020年)で出題されたみそ汁問題の解答です。
問題を再掲載するので、まだ解いていない方は挑戦してみてください!
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みそ汁について,各問いに答えなさい。
(1) 煮干しでだしを取る場合,煮干しの準備を答えなさい。
準備( )
(2) 作り方について『水が1人分150mL+50mL』と書かれていることがあります。下線部の理由を説明しなさい。
(3) 油あげ・大根・ねぎの3つの実のなかで,最初に煮るのがよい実は何か答えなさい。その理由も説明しなさい。
実( )
理由( )
(4) みそを入れてふっとうしたらすぐ火を消します。この理由を説明しなさい。
(5) 図はご飯とみそ汁の置き方を示したものです。『ご飯』と『みそ汁』はどのように置けばよいか。○の中に書きなさい。
大阪教育大学附属天王寺中学校(2020年)
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(1)
煮干しの頭とはらわた(内蔵)を取りのぞくことで,にがみ・くさみの少ないすっきりとしただしが取れます。
煮干し
★頭を取りのぞく理由
頭にあるエラには毛細血管が集まっており,血液を多く含んでいるので,煮出したときに魚くささが出たり,だし汁がにごったりするため。
★はらわたを取りのぞく理由
はらわたには,にがみがあるため。
魚は成長するにつれ,内臓の割合が増えます。
大きい煮干しであればあるほど,内蔵を取りのぞいた方がよりすっきりとしただし汁がとれます。
以上より,解答例は,次のようになります。
準備:頭とはらわたを取る。
(2)
みそ汁を作るときに水が蒸発していくので,1人分が150mLのみそ汁を作る場合はじょう発する分の水50mLが余分に必要になるから。
(3)
人参,大根,ごぼうなど「土から下にできるもの(根菜類)」は,火が通るのに時間がかかるので最初に鍋に入れて火をつけます。
一方,葉物など「土から上にできるもの」は火が通りやすいので,煮立ってから入れます。
以上より,解答例は,次のようになります。
実:大根
理由:火が通りにくいから。
(4)
みそのにおいの正体はアルコールで,米みそがたる樽の中で熟成されるときに,酵母という微生物が糖をアルコールやなどの香り成分へ変化させています。
しかし,このアルコールなどの香り成分は,90℃以上になると揮発してしまうため,みそ汁は煮立つ直前にすぐ火を止めるのが一番良いされています。
おみそ汁の香りが一番たち,おいしく飲めるのは75℃とされています。
以上より,解答例は,次のようになります。
みその香りが失われるから。
(5)
地域や利き手に関わらず,配膳(置き方)の正しい位置は,左側がご飯,右側がみそ汁(汁物)となっています。
この由来の1つは,左上位(左が上の位)という考え方です。
この考え方は,飛鳥時代に中国から伝わり,日本に広がったと言われています。
中国では,太陽は左である東から昇って右である西に沈むため,太陽の昇る東は,沈む西よりも尊いとされ,左が右よりも上位であると考えられたのです。
また,日本人は昔から右利きの文化があったため,右手にお箸,左手にお茶碗が自然だったということもあるようです。
以上より,解答図は次のようになります。
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