★適性検査 資料分析問題 要約!「農業・米作り」に関する問題 | 恋する中高一貫校 適性検査 徹底攻略!

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中高一貫校 適性検査の資料分析問題では、

特に、

水産業、農業、工業、林業、情報(インターネット)、エネルギー・電力、食に関するテーマが多く出題されています。

 

今日は、その中のテーマの1つである「農業・米作り」について、要約した解説を紹介します。

 

 

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2015 年 宮城県古川黎明中学校


■出題タイプ

・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・大崎市古川の月ごとの平均気温
・大崎市古川の月ごとの平均降水量

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・東北地方で,春から夏に稲の成長に必要な水を十分に確保できる。その理由は,冬に山に積もった雪がとけて,水となって流れてくるため。

 

・昔は農具を使って人の手で作業をしていたので,米づくりは,時間や労力のかかる大変な仕事だった。
しかし,現在では,農業の機械化によってコンバインを使うことが普通になり,稲のかり取りとだっこく※,選別まで一度に行うことができるようになった。

※だっこく:稲の穂からもみのつぶをはずすこと。

 

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2015 年 仙台市立仙台青陵中等教育学校


■出題タイプ

・知識を必要とする理由を記述するタイプ

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・千葉県や茨城県は様々な種類の野菜を生産し,野菜の生産額は国内トップクラスである。

★千葉県や茨城県で野菜作りがさかんな理由は,
・気候が温暖なこと。
・関東平野は水はけがよい平地が多いこと。
・東京や横浜などの大消費地に近いこと。
などがある。

 

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2015 年 秋田市立御所野学院中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ
・知識を必要とする用語タイプ
・知識を必要とする並び換えタイプ
・知識を必要とする選択タイプ
・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ
・会話文・資料中にヒントがある考えを記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル

・食料品別の消費量の変化
・写真


■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・伝統的な日本の料理は,食材の持ち味を尊重して調理されたり,おせち料理のように年中行事や季節と関わるものが多い。

そうした特徴から,「和食」を「自然を尊重する日本人の精神を現す社会的慣習」としてユネスコに推薦し,無形文化遺産に登録された。

 

・佐賀県吉野ヶ里町にある吉野ヶ里遺跡は,1~3 世紀ごろの弥生時代後期の遺跡で,集落のまわりが大きな二重の堀やさくで囲まれている。
その理由は,弥生時代には稲作が始まって,たくわえられた食料や田に引く水をめぐって集落間で争いが起こり,その戦いに備えたため。

 

・米の生産がさかんな秋田県では冬になると北西からの風が多くの雪を降らせ,やがてそれは豊かな雪どけ水となる。
また,夏には南東からのあたたかくかわいた風が稲の葉をかわかして病気を防ぎ,じょうぶな稲を育てる。

このようにさまざまな気候の変化をもたらす風を季節風という。

 

・日本人の食生活が洋風化して米の消費量が減ってきたので,余るようになった米を有効に活用するため,米粉パンのように,お米を工夫した食品が作られるようになった。

 

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2015 年 福島県立会津学鳳中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ
・知識を必要とする選択タイプ
・知識を必要とする用語タイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・海津市の輪中

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・輪中とは,水害から守るため,集落や耕地の周囲を堤防で囲んだところのこと。

土地が平らで作業がしやすく,豊富な水が利用できることから,田や畑に農業利用されている。

 

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2015 年 岡山県立岡山大安寺中等教育学校

 

■出題タイプ

・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・長野県では,地域の特性を生かしてレタスが作られている。

長野県の主なレタス産地である川上村は,標高が高く夏でもすずしい。

このようにレタスの栽培に適したすずしい気候を生かし,長野県のレタス生産農家は,平地で気温が高くなる夏にレタスを収穫することで,ほかの生産地と競合せずに東京などの市場に出荷することができる。

 

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2015 年 熊本県共通


■出題タイプ
・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ
・会話文・資料中にヒントがある考えを記述するタイプ

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

★地元でとれた食材を地元で消費することの良い点は,
・輸送に時間がかからないので,新鮮な食材を購入することができる。

・どこでだれがつくったものかが分かるので,安全な食材を安心して購入することができる。
などがある。

 

 

・米の収穫量が多い北海道,秋田県,新潟県では,一年間のうち雪の降る日数が多く,春から夏にかけて雪どけ水が豊富なため,米づくりがさかんである。

 

・日本の農業がかかえる問題点は,農業で働く人が年々減少していて,高齢者の割合が高くなっていることである。

その対策には,
・農業をする会社をつくって,新たに農業を始める人を増やす。
・若者に農業のすばらしさを体験してもらう機会をつくり,農業につく若者を増やす。
などがある。

 

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2016 年 宮城県仙台二華中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ


■出題資料タイトル
・市場へのほうれんそう入荷量の多い県

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・2つの市場(東京中央卸売市場,福岡中央卸売市場)へのほうれんそうの入荷量は,主にその市場の地元か,その市場から近い県が多い。その理由は,生産地が市場に近いことで,輸送にかかる費用が少なくすみ,新鮮な野菜を売ることができるため。

 

・外国産野菜の取り扱い量は,年々増えている。
外国などの遠い産地からも野菜が入荷できるようになった理由は,道路・港などが整備されたり,輸送技術が進歩したため。

 

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2016 年 新潟市立高志中等教育学校

 

■出題タイプ

・知識を必要とする穴埋めタイプ
・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・米作りの作業時間の変化
・新潟県の10a あたりの米の生産量の変化


■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント
・稲作の作業時間が年々減っている。
その理由は,
・昔はすべて手作業で仕事をしていたが,今は田植えなどで,コンバインなどの機械を使うようになった。
・道路や用水路,排水路をつくることで機械が使いやすくなり,農作業の効率があがった。
などがある。

 

 

・米の品種改良が進められて,丈夫で品質のよい米の生産が増えた。

 

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2016 年 福井県立高志中学校

 

■出題タイプ
・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・日本の食料品における輸出入額の移り変わり
・世界の人口と農地面積の移り変わり
・日本の農業就業人口の移り変わり

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・日本全国で植物工場の数が増えてきている。植物工場は,野菜や花などを計画的にさいばいする工場で,光,水,養分,二酸化炭素の量や温度などをコンピュータで調節して,さいばいしている。

 

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2016 年 滋賀県共通

 

■出題タイプ
・会話文・資料中にヒントがある考えを記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・近畿地方の各府県の農業産出額
・近畿の各府県の農家の戸数と専業農家と兼業農家の割合

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・滋賀県は,農家が共同で作業する生産組合などの数が近畿地方で一番多い。

★生産組合などで米づくりをすることが,個人で米づくりをすることに比べて良い点は,
・共同で農業機械を購入することで,一台の機械を効率的に使うことができる。
・農家一戸あたりの機械費用の負担を低くおさえることができる。
などがある。

 

 

・日本の米の消費量は減っているのに,滋賀県の「環境こだわり米」のさいばい面積は増え,売れている。

「環境こだわり米」が売れている理由は,農薬や化学肥料の使用量が通常の半分以下なので,消費者は人体への害が少ないと安心して食べることができるため。

 

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2016 年 京都府立洛北高等学校附属中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ
・知識を必要とする選択タイプ

 

■出題資料タイトル
・世界の水の使用量と人口

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・日本の水田での水の使用量が最も多い時期は,5月と6月。
その理由は,田植えを行うときに,田んぼにたくさんの水を引くため。

 

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2016 年 京都市立西京高等学校附属中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ
・知識を必要とする考えを記述するタイプ
・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・九州農政局「九州の野菜と果実」

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・輸入される食料品が増える一方で,国内での生産が減り,食料自給率が低くなっている。
さらに,高齢化による労働力不足や生産性が低く土地条件が悪いところが耕作放棄地となり,実際に農業が行われている農地の面積が全体に減っている。

 

・耕作放棄地が増えると,食料自給率が低くなる。さらに,そこが野生動物のすみかとなり,周辺の田畑が荒らされる被害も増える。

 

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2016 年 和歌山県立古佐田丘中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・矢じりがささったままの人骨
・新潟県の米作りがさかんなまちの月別降水量
・米づくりカレンダー

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・新潟県の米作りがさかんな地域では,水がたくさん必要な5 月と6 月の時期に田んぼに引く水が豊富
にある。その理由は,冬にたくさん降り積もった雪が春にとけ,たくさんの水が川に流れこむから。


・米の消費量が減ってきている。そのため,農家の人は,消費者が求める「安全,安心で環境によい米」をつくるために,化学肥料や農薬を少なくするなどの取り組みをしている。

 

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2016 年 山口県共通

 

■出題タイプ
・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ

・会話文・資料中にヒントがある選択タイプ

 

 

■出題資料タイトル
・大根の都道府県別収穫量の割合
・東京都の市場に入荷されるきゅうりの量
・東京都の市場でのきゅうりの平均価格

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・大根の収穫量が多い上位10 都道府県には,北海道も九州の最も南にある鹿児島県も入っており,日本で広く生産されている。

 

・きゅうりは夏の野菜なので,一般に夏の時期に出荷が多い。
しかし,温暖な気候の県では,暖房などのキュウリの生産に必要な費用が少なくてすむため,冬の時期に多く出荷している。
その理由は,他県の出荷が少ない冬に出荷することで高い価格で売ることができるため。

 

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2017 年 青森県立三本木高等学校附属中学校

 

■出題タイプ
・知識を必要とする穴埋めタイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ
・知識を必要とする考えを記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・1 人1 年あたりの米の消費量の変化(日本)
・1ha あたりの米の生産量
・今と弥生時代の米づくりのちがい
・奈良時代ごろの日本のお金

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・1970 年から40 年間で,1 人1 年あたりの米の消費量はかなり減少している。
その理由は,家庭で調理した米の消費量の減少やパン食などに変わってきたため。
・しかし,家庭以外で調理した米の消費量は減ってはいない。
家庭以外で調理した米には,例えば,レストランや食堂で食べるものやコンビニで売っているお弁当やおにぎりなどがある。

 

・弥生時代の人たちは,米をたくわえて生活を安定させることができたため,少しずつ人口が増え,水田も広がっていった。そして,奈良時代になると,米で税を集められるほど,米の生産量が増えた。

 

・弥生時代は,苗を育て,よく育った苗を植えていたが,現代は気候にあって育てやすく味がよいなど,よりよい性質をもった米にするために品種改良した苗を植えるようになった。

 

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2017 年 茨城県共通

 

■出題タイプ
・知識を必要とする考えを記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・日本国内における米の消費量の変化
・農業協同組合(JA)の人の話

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・日本国内における米の消費量が減少している。
★米の消費量を増やすための試みとして,
・コンビニエンスストアなどのおにぎりやお弁当で使われるお米の注文を増やすために,冷めてもおいしい新たな米を作る。
・米粉を使ったパンやめんなど,米から加工食品を作り消費を増やす。
などがある。

 

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2017 年 東京都立武蔵高等学校附属中学校

 

■出題タイプ

・会話文・資料中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・米のふくろに付いていた表示
・理想の米
・よく食べている米を選ぶ理由

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・特別栽培農産物とは,2001 年に農林水産省が定めたガイドラインによって化学合成農薬や化学肥料を削減して生産した農産物のこと。

 

・理想の米は「減農薬など安心・安全な米」と回答している消費者が多い。

しかし,よく食べている米を選ぶ理由は「減農薬など安心・安全だから」と回答している消費者は少ない。

その理由として,
・米のふくろに付いている表示からは,減農薬など安心・安全な米であることがわからないため。
・昔から食べ慣れている米がおいしいと感じて買うため。
などがある。

 

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2017 年 徳島県共通

 

■出題タイプ
・知識を必要とする穴埋めタイプ
・知識を必要とする理由を記述するタイプ
・会話文・資料の中にヒントがある穴埋めタイプ
・会話文・資料の中にヒントがある理由を記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・日本の米づくりにおける10a あたりの作業時間の推移
・日本の米の作付面積と生産量の推移
・高床の倉庫のイラスト

 


■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・米づくりにおける作業時間は,1965 年と比べると年々減っていて,特に,稲刈りの作業時間が短くなっている。
※具体的には,2014 年の米づくりにおける10a あたりの作業時間は,1965 年の作業時間と比べると約6 分の1 に減っていて,特に,いねかりの作業時間が約45 時間も短くなっている。

 

・作業時間がだんだん短くなってきた理由は,農業機械を多く導入するようになったため。

 

・病気に強くて味のよい米を作るために品種改良が進められ,この品種改良は,環境にやさしい農業にもつながった。


その理由は,病気に強い品種をつくることで,農薬を使用する回数を減らすことができるから。

 

・日本の米の作付面積と生産量はだんだんと減ってきているが,農家の人たちが効率のよい米づくりを行うように努力したことで,単位面積あたりの米の生産量は増えてきている。(1965 年~2014 年まで)

 

・米づくりは弥生時代に各地に広がり,その結果,人々は安定して食料を得られるようになった。

 

・高床の倉庫は,米をたくわえる役目がある。

 

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2017 年 長崎県共通

 

■出題タイプ

・知識を必要としない資料から答えを導くタイプ
・知識を必要とする考えを記述するタイプ

 

 

■出題資料タイトル
・ふだんの仕事として農業をしている人の数とそのうち65 歳以上の人の割合
・1 人あたりの米の年間消費量

 

 

■この問題を通して知っておきたい知識・ポイント

 

・ふだんの仕事として農業をしている人の数は減少し,そのうち65 歳以上の人の割合が増えている。

 

・米の消費量を増やすために,米粉にしてパンなどに利用するなどの取り組みが行われている。

 

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