かげつさん | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

「ぅえっ・・・ぅえっ・・・」
「そんなに泣くこたないじゃんかヨ!アカン!!A先生だ!!!」


「どーした、B。そんなに泣いて。どーせCにでも泣かされたんだろー。」
「へへ。当たりです、先生。」
「何やったんだ、今度は?ブンボーグでも隠されたか?Cに??」
「先生。鋭いなー、Bのノート隠しちゃいました。」


「まー、お前はゲーム感覚でやってのことかもしれんが、Bは、マジに怒ってるかも知れんぞ?!
それで、その、Bの怒りの気持ちがだなぁー・・・
(あり?今、Bの肩震えた?・・・??)
そのー、固まって大爆発すると・・・
(あ、やっぱり・・・でも、ドーシテだ?)
火の粉がお前の体中に降ってくるといったような・・・」
「センセー、やめてくださいよ。」


「いや。コレは俺たちが、今のお前たちの年頃のときの話でな・・・
25年ほど前かな?この辺もやっと<にぎやか>になってきた頃だったと思う。
いや、俺は、もっとも聞いただけの話なんだが・・・


同じようなワルサをした子供のうちが、丸焼けになってな、
子供の家、付近一帯、草木と月しか見えるものがなくなって・・・

口の悪いやつらは、いじめられていた女の子の念が爆発したのでは?
なんて・・・」

「先生、ストップ、ストップ・・・・・・
俺コー見えても、一応デリケートなんすから。」
「まあ、最後まで聞けって・・・それで、そのころ、悪さする子供達にはいつしか

<カゲツさん>がおしおきにくるぞ。
ってフレーズがはやったな・・・」


「カゲツ・・・さん・・・?・・・ですか??」

「何でも、月しか見えないくらい、あたりを焼き尽くすほど情念が強いことからその名が
付いたということだ。そして、地面には一輪の花だけが残った・・・」
「ほら、先生、やっぱりおっかない・・・・」

「お、B。具合悪いか?」
「先生まで馬鹿にして。
<カゲツ>といわれていたの、はウチの母です」

「えー!?」

「しってるよ・・・とゆーとイーすぎか?ある程度目処は立っていたな。
オレはアンタ方、母上と、二代に亙って強烈な霊力、それも並大抵の法力では
抑えられないほどの力の持ち主であることに段々気が付くようになってきていた。」

「どこで知りえた?」
「ホホー、いつの間にか御母堂も御参加か?・・・

小田急沿線に**寺ってのあるのご存知?

おれ、福井の##寺で一通りのことを教わって、今度はそこでもっと修業して来いっていわれて
行ってました。次にそこの修業が終わって、マぁ、任期満了とゆーやつで、福井に帰ろうとして・・・
ところがそこの御住職が歩いて帰れとおっしゃる。
世田谷から福井までだよ!!


そして、途中何年かかるかわからない、下手すると命の保証もないと仰せだ。
でもきっといい修行になるだろうからというわけさ。


帰り道この土地を通るとただならぬ気配を感じるじゃないか。

こりゃー、うわさにきいた<カゲツさんの事件>は終わっていないんだと思って、
18年間見張っていたらお二人とも登場と相成ったわけ。

大体、おかーさん、小学校の教師が18年同じ学校にいるなんておかしーと思わなかった?

一応見張り役もかねてお宅の近くに住んで・・・」


「なぜ、われらが見張られなければならぬ・・・
私に悪さをしたのは、この町の小学生、中学生、高校生、隣町の大学生だ・・・」


「ははー、なるほど、それで合点が行った。始めのこの町の大火から10年後くらい後に、
近隣のまちで原因不明の大火事が起こっていたね。
疑ってはいたけれど、やはり行くべきだったな。」


「そこまで考えて実行に移せぬのは、おのが未熟よ。
今度はうちの娘にいたずらをした、Cと生臭教師というべきかボーズのお前を含めて
やききってやる!!」


「ちょっと待ってくださいよおかーさん。
こちらの話も聞いて!!
だめだな。」


「せんせー、だめだなじゃないよー。おれたち、焼け死んじゃうんだろー?!」


「まてまて・・・臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・・・・
お・・・そーか、早九字(☆)効果なしか・・・」
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☆早九字法
元々、中国道家が山に修業に入るときに魔よけの呪文として使われ、次第に兵家の呪文、
日本に伝来以後は修験道から始まり、鎌倉時代には、真言密教を通して武家社会にも広がりました。
読みは「りん・ぴょう・とう・しゃ(じゃ)・かい・じん・れつ・ざい・ぜん」
書き下し文は「兵闘に臨(のぞ)む者、皆な陣列して前に在り」。
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「所詮、生臭ボーズはそこまでよ。
もっともえろ。」


「・・・・・・」


「wwww・・・・何をやったんだ・・・」


「お二人の周りに、目に見えない鏡のようなものを360度張り巡らせた。
自分たちの熱とパワーは全部自分たちに跳ね返るようにね。
どうです。俺も教師の端くれです。
生徒たちにいじめ、いたずらしないよう、御触れを回しますから、考え直して、
これから仲良くやり直しませんか?」


「そんなことするくらいなら焼け死んだ方がましだ・・・」


「わかりました。」


「せんせー、いーのかよー!!」

「いーわけないだろ。お前は、しょーぼーに連絡を取ってくれ。
それから、クラスの連中に連絡して学校中の消火器を集めて、それで手が余っている奴には
バケツリレーで水を運ばせるよういいふらせ。
ところで、<カゲツさん>の本当の意味はどういうことなんですか?」


「いまさら知ってどうなる?」


「本当は<火牙通とでもかいて、火が牙のように通るがごとき想い>といったような意味では
ありませんか?
・・・・まずい返事がない・・・消防車からの散水が始まったが・・・」



焼け跡からは、二人分の水をかぶったやけ焦げた衣服しか出てこなかった・・・


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かげつさん             了


最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

本タイトルと、関西の有名劇場とは無関係であることは言うまでもありません・・・念のため