Britzkrieg(電撃戦) | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

ある非番の日、どーしよーもなく、体も時間も持て余して、数年ぶりに駅前の
パチンコ屋に入りました。

「・・・パチンコ屋ってどんどん立派できれいになっていくね・・・!!」

???
よくみると客が全く座っていないパチンコ台が一列だけありました。
この列だけ故障・・・?・・・でもないか?・・・??

近寄ってみると<Britzkrieg:電撃戦>とあります。
ご存知の方も多いかと思いますが・・・・
「電撃戦」とは二次世界大戦、開戦当初、ナチスドイツが、機甲部隊を核とする打撃部隊に、
歩、工、砲兵など諸兵種を配して快速部隊を作り上げ、一方で空からは急降下爆撃機が随伴、
敵トーチカ、機甲部隊、砲兵隊を狙い撃ちさせるという立体作戦をとり、短期間のうちに、
ベルギー、ポーランド、フランスなどを席捲、あっという間に占領、降伏させてしまった驚異的戦術、
戦果など、機動部隊によるかく乱(相手方のダメージの大小はと定義に入っていません)、
実践を含む理論をこう呼んでおります。

その、電撃戦が成功に終わった理由のひとつとして現在でも指摘されておりますことは、
第二次大戦勃発(昭和14[1939]年)前のベルリンオリンピック開催(昭和7[1932]年)に
当たっては、「ヒトラー総統閣下」の「大ゴネ」により、古代五輪以来の聖火リレーが復活、
アテネからベルリンまでを走破。
もちろん聖火ランナーは軍属で、ランナーの伴走者はサイドカー付きナチスドイツの臨時オートバイ
歩兵小隊(後の機甲師団戦車連隊オートバイ大隊)から選抜されたタフでユーシューな兵隊さん
達でした。
ベルリンオリンピックが終わるころには、アテネからベルリンに至るまでの、道路地図はもちろん、
通過してきた国々の軍事基地や燃料、資材の集積場の位置を記した場所の地図が労せずして
できあがっていたとか・・・これでもう、ドイツより東方の戦争準備の半分はできたようなものです。


まさに北ドイツの古くからの格言で、
「幸運は努力する者の頭上のみにやってくる」を地でいくよーな・・・
・・・ちょっと!!このフレーズはこーゆー時に使うのとは違うんでないかい?!!
・・・おれ、こーこー時代、現代国語3/5だったから・・・

いずれにせよベルリンオリンピックの前年には、わが国では「満州事変」をやらかして
おりましたので、ヒトラー閣下の「機甲部隊整備」予定は早まったのかもしれません・・・


盤面にはジオラマ風に、大量のⅠ号とⅡ号戦車、それに混ざってごくわずかの短砲身のⅣ号戦車、
砲兵の多くは、対戦車砲、野砲、りゅう弾砲いずれもほとんどが人馬が挽いていました。
機械化部隊とは言っていても、これらの周辺の兵科まで機械化されるのは大体が1943年以降
だったのです。
「へぇ~、結構史実にチュージツ・・・」
思わず感心。そして、空には、急降下爆撃機「ユンカースJu-87」・・・


「ぢゃ早速いってみる?」
何か一抹の不安を感じながら、ゲームを始めます。
「どーやって、玉数が増えたり、減ったりするのだろー???」
よくみると、「いわゆる<はずれ・・・最後に玉が落ちて行く場所>」がないのです・・・?


しばらくすると機械から
「これより連合国側の攻撃に変わります」
という説明とも案内ともつかない声が聞こえてきます・・・
試しに1発撃ってみると、イギリスの2ポンド砲(口径40mm)から玉が出てきたように見えて
狙いは上空のユンカース急降下爆撃機。
こんなの当たるわけはないでしょう・・・。
機械から
「射程外です。」
という説明。
もう一発撃ってみると、フランス製シュナイダー社の75mm高射砲が、前面装甲20mmの
Ⅰ号戦車を紙のように貫いて、乗員2名は即死とでました。
他3発撃ってみたが、なんやかんや「屁理屈」つけられてはずれにされました。

あたりの出玉はⅠ号戦車が二つに割れて、そこから出てきた玉が手元に集まってきます。
割れたⅠ号戦車の下にはもう一つⅠ号戦車が描かれておりました。
そーゆー目でみますと、どの兵器にも、黒っぽく透けて玉らしき色合いの個所がありますね・・・・

面白いですが、史実に正確なのはいいけれど、くわしすぎて、ほんとにこれでよかったか?と
思わせるほどマニアック。
頭痛がしてきます。



「これから、ドイツ第Ⅲ帝国の攻撃に変わります・・・」


ハハァ、1台で二役ね。考えましたね。
「攻撃を仕掛けないのですか?あと10秒以内に何らかの攻撃を選択しない場合
ドイツ側の戦争放棄により敗戦となります。」
やれやれ・・・うるさい機械だ。
何回か玉を発射してみたが、ことごとく命中、しかも、実際の電撃戦のように、攻撃時間も
連合国の2倍近くはありそうです。

これじゃー、皆さん、面白くないね・・・
「連合国軍にあと一回有効打を加えるとドイツ軍の勝利でゲームオーバーとなります。」
なんじゃこりゃ、みんな、やりたくなくなるわ、これじゃ。

オヨ!?その時玉両替機と盤面の狭い隙間に、
「ゲームが平凡で面白くないと思ったお客様。
この<おす>のボタンを操作して見てください。
連合国側に素敵な武器が登場。
<プレイ>が続行できるようになるかもしれませんよ。
お断りしておきますが、素敵な武器は、当時の世界にはありえない兵器です。
ですから、そのような史実に逆らってまで連合国を勝たせたい、いい思いをさせたいと
思うのは、歴史物ゲームとしては邪道である。
もちろん、そんな正当派お考えもありましょー。
そうであれば、もーまもなく連合国側の負けがきまります。

今回は初めての試みのゲーム作りということでしたが、あまりにも簡単すぎました。
また次まで面白いゲームを考えておきます。
次回のご来店をお待ちしております。


さて、連合国+素敵なプレゼント VS ナチス・ドイツの戦いの結果をお知りになりたい方。
まず、スイッチを押してください、その後動画をお見せしましょう。」

・・・一体、どーしたものか・・・500円の投資で15分しか持たなかった・・・
「負け台」よりひどい”負けざま”かな?

「動画」とやらも気になります・・・

よし・・・と考えるより早いか<プレイ>ボタンを押してしまっていました。
玉が2個出てきて、
「新しい玉を入れてください」
「ハイハイ」
「”ハイ”はなるべく1回でお願いします」
・・・ム・カ・ツ・ク・・・・と、お、おおおおおぉぉぉ・・・
パチンコのゲーム盤が2つに割れて全面液晶?のディスプレイになる。
情景は盤面が割れる前と変わらないように見えるのですが。

液晶画面に説明が入ります。
「あなたが入手した兵器は2台で同じものです。
航空兵器です。巡航高度は7800m、巡航速度は565km/hr。
機体容積は・・・立方mです。
貴方はこの機体を
・輸送機として使う
・戦闘機として使う
・爆撃機として使う
2台同じ目的に使ってもよし、違う目的に使ってもよいとのこと。
私は2台とも爆撃機仕様(爆弾搭載10ton まで、最大積載にすると巡航速度が10km/hr
低下する)を選択しました。
早速機械が
「ベスト・チョイスと思われます」
とおちょくってきました。

二次大戦初頭で565km/hrも出す航空機はありませんでした。
しかし、対空砲で有効射程が7800m程度の高射砲はいくらでもありましたので
(たとえば我が国の高射砲は大正14年に制式化された十四年式10cmで
すでに最大射程は一万メートルを超えておりました)、運用に不安がなかった
わけではありません。


そして・・・いよいよ「新兵器」登場!!!
私は思わず「あっ」と大声を出すところでした。
「・・・オスプレイじゃないか!?これ・・・ん??・・・<おす>ボタンで<プレイ>続行
・・・<押す・プレイ>・・・やられた・・・・まーいーや。まともに動くんだろーナ。」

「ダイジョビですとも!!」

ほんとにこいつ!!

しかし、そうした心配もどこへやら、ドイツの重要拠点、部隊、高射砲陣地、どんどん
爆撃が成功していきます。
ちょっとした油断から1機が撃墜されてします。
画面には
”you lose,GAME OVER"
これだけで、一発だけで負けか・・・厳しすぎないか?


すると、パチンコ店全店が薄暗くなって、「君が代」続いて「ドイツ国歌」
「アメリカ国歌」がながれます。
???
黒の上下を着た日本人と欧米人2人ずつが私の周りを取り囲みました。

始めに欧米人が流暢な日本語で話しかけてきました。
「あなた、飛行機の免許持っていますか?」
「いーえ」
「困りますね。勝手に、オスプレイを引っ張り出されて操縦されては。」
「そーいわれましても、このゲームのオプションについているんですよ。
どー楽しもーが、私のじゆーではありませんか?
それに大体貴方がた、どちらさまですか?
人に命令口調で・・・」
「それは失礼。
わたしはペンタゴン(アメリカ国防総省)のA,こちらは同僚のB。」
「日本側の私は(陸上自衛隊)統合幕僚監部のC、こちらは内閣調査庁のDです。
ところで、あなたのお名前お住まいを教えていただきたい。」
「どーしてです。タカがゲームの中で自衛隊か、アメリカ軍の兵器が一つ失われた
ぐらいのことで、大げさな。
今のご指示には従いかねます。」


「まあ、いまはいーでしょー。
このゲームは、兵器の名前を覚えるのにみな苦労してます。」

と先ほどのA君とやらが説明をし始めました。
「ところがあなたは、どの兵器もスイスイと理解なさって、<オスプレイ>までたどり
つかれた。
今までのお客さんは、ここに至る前に投げ出してしまった。

実はこれ、ここから、欧州に向けての「オスプレイ」の遠隔操縦の実験機なのです。」
「まったまたまた、御冗談を・・・・。第一、そんな無線をいじったこともない人間が、そんな簡単に
操作できますか?画面に出ている情景が実物だという証明も、あなた方がそのーなんとかと
いうお役所に所属しているというしょーこもない。
あ、みぶんしょーめーしょをお出しになっても、だめですよ。第一世間一般の人間が
そーいった方々の証明書を拝見したことがあるとお考えですか?」

「Yes,あなたは頭がいい!!
この店がペンタゴンの出店であるパチンコ店であることや、あなたが破壊しつくした
欧州の惨状など、現地からの画像が我々の事務所にそろそろ届いている頃です。
まずはおいでいただいて、ゆっくり説明をきいていただきましょうか?」

「いやだといったら?」

「まず、墜落させたオスプレイ代、アメリカ価格で結構ですから、1台分・・・えー・・・
今日のレート・・・103.7円/ドル・・・67億円払っていただきましょうか・・・」

「はーーー??」

今度は内閣なんとか室のおやじがぼそっと、
「あとから、悪いようにはせんから、今は彼のゆーとーりにしてくれんかね。」
といってきた。
アメリカには頭上がらんのかい・・・


その日以来、彼の姿を**駅でホームレスをしているだの、##川の掘立小屋で
生活しているだのといった情報が流れたが、いずれも確度の低いものでありました。

例のパチンコ店は撤退したようで、代わりに、「佐世保バーガー」店となっており、その付近では
初進出と大いに繁盛しているようでした。


Britzkrieg(電撃戦)  了