チョット作りすぎか?作りすぎると食品添加物の味がするんだよネ! | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

「ワッハハハハ・・・(シマッタ、こいつは寝言だ・・・間違いなく声も出てた)」
「ちょっとォ~、何時だと思ってんの。たのしー夢見て自分は面白いかもしれないけれど。」
「ごめん、ごめん(やっぱり、ニョーボ、起こしちまったか・・・)。いや、その・・・、高校・大学時代のテツマン仲間のFが尋ねてきて、朝までショーギをさすんだが、昔話に花が咲いて・・・・思わずおかしくて・・・・笑ったらしい・・・悪かった・・・・・」
「そ、よかったね。でも私には、カンケーないことだから巻き込まないでよ。特に今日は雪かきのせいなのか、胸とコシが痛くて早く寝たんだからね!!」
「いや、何といって謝ってよいやら・・・俺も頭痛いからサッサと寝るわ」

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「センセー!カラスさんの意識が戻りました!!」
「ホントか?奇跡だな?!
カラスさん、カラスさん、わかり・・・?え?おいカラス、高校の同級のFだ、しっかりしろ!!」
「F?なんでF?ほんとにFだ。あー、H大にいった。脳外科とかにいったって聞いた。
で、今なんで俺と一緒にいるの?ショーギしに来た?オレ、お前に自宅教えたことない。でもよくウチがわかったね?
しゃべると頭痛い・・・」
「あまり、派手に動くな。話は・・・yes/no・・・くらいでやってくれ」
「センセーのお知り合いの方で?」
「まぁ・・・高校の同級だ、やりづらくなったなー。他に誰かいないのか?」
「日曜日ですから・・・」
「おい、F。にげるのか。あの時のショーギ、ふたりとも酔いつぶれて、勝負はついていない。
それを、他に誰かいないのか、とはなにごとだ!」

「驚くべき、勝負に対するシューネン深さだ・・・
いーか、カラス。おれの言うことをよく聞け。
解らなかったら、何回でも、質問するんだ、イーナ?
では、始めはおれから聞くぞ?
今は何年だ?」
「さー?お前が医者になってんだから昭和50(1975)年か?」
「じゃ、おれがお前の家にショーギを差しに行ったというのはいつのことだ?」
「いや、ただ、夢の中だけの話で・・・・?いや、今住んでいる家に、突然、お前が来てくれたんだったかな?」
「ではその家は何年に建ったのだ?」
「平成・・・頭が痛い・・・」

「悪かった、少し休んで、おれの話を聞いていてくれないか?
お前が住んでいるうちが平成に建ったというのなら、今昭和50年はないだろう。
今年は平成2X年だ。」
「やっぱり、そーなのか・・・」
「何が、やっぱりなんだ?」
「おまえの名札に "准教授” と書いてあるし、通る人、ほとんどが会釈をして摺れ違っていく。
卒業してからそこそこの年数は経ったのだ、と思った・・・」
「相変わらず、そーゆー所は抜け目ないな。」
「ところで、お前の話とかってーのは、いつはじまるんだ?」

「いや、すまん。
いま、平成2X年ということは話した。
実は、交通事故で、お前は約半年、意識がなく、今日、半年ぶりに目が覚めたんだ。」
「こーつーじこ?覚えてない・・・頭が痛くなるのも・・・?」
「その通り。お前のけがは脳挫傷だった。誰が見ても、1-2日の余命と思った。
ところがケガは日増しによくなって、すべての神経反射も正常化していった。
脳挫傷では通常ありえないことだ、トーゼン我々は、欲が出てきて、意識が戻らないかと、必死に祈った。
しかし、時間は無為に過ぎていくばかりだった、
ところが、今日、おまえは奇跡の生還を遂げた。どうしてここまで回復したのか我々には理解できない。
事故状況だが・・・」

「ニョーボはどーなったんだ?」
「事故状況の説明を先にさせてくれないか。あとで二人の、治療経過をゆっくり話すことにしよう。」
「疲れたからそれでもいーよ。」
「おまえと奥さんは、二人で電停<I通り>の安全地帯の上で市電を待っていた。
そこで、暴走してきたスポーツカータイプの車にお前たち二人と、他にも電車待ちの客たち何人かが跳ね飛ばされた。」
「あー・・・そーいえば・・・」
「何か思い出したか?」
「一番最近の夢で、お前が遊びに来るのは、お前の世話になるという意味だったんか?おれの頭とニョーボの胸、腰が痛かった夢をみたのは、二人が轢かれた場所だったのか・・・?」
「何言ってんだお前、おい、カラス、おい・・・」

「ニョーボは死んだんだろ?・・・」
「血圧測定不能です・・・センセー、アドレナリンを・・・心肺停止です・・・何もしないのですか?」
「いや、もー何をやっても無駄だ。ヤツは奥さんの様子が心配で、もう一度だけこの世に生を受けたくて、体が勝手に再生したのだろう・・・」
「勝手にですか?それも再生だなんて?!」
「もちろん、ヒジョーシキだし、ショーコなんかないさ。でもそれが一番スッキリ説明がつきそうだ。
奥さんが元気であればそのままもっと元気になれた・・・
でも死んだと気づいたので、自分もこの世にとどまる理由はなくなったので死んでいく・・・
おれたちはヤツに奥さんが死んだことを悟らせてはならんかったのだ・・・・」
「すごい症例ですね先生。学会発表しますか?」
「お前、医者辞めろ・・・」