南満州鉄道、特急「あじあ」パシナ型牽引(ヒマ人のエンピツ画です)
鮎川哲也氏の事実上のデビュー作です。
事件は、南満州鉄道沿線でおこり、実際の戦前の時刻表が使われるアリバイ崩しの本格的推理小説です。
また、当時の中国東北部の風景、日本人の言動などの書き込みも繊細で、歴史・鉄道にあまり御興味がない方でも、この地方への旅情を掻き立てられる名作と思います。
初稿は、日本引き上げの最中なくされ、また書きなおされたとか・・・スゴイですね・・・
その後の鮎川氏の御活躍は、皆さまご存知の通りです。
私の好みとしては、
長編:「黒いトランク」・・・ちょっと大げさにいうと世界的な名作です。
短編:「汚点」・・・「アリバイ崩し・鮎川哲也、光文社刊」・・そのほかにも掲載図書があると思います。
「色」がタイトルの頭についた「密室物」・・・「白い密室」etc
倒叙物・・・犯罪がおきて、あとから探偵役が矛盾を指摘、だるまのようなバーテンダーが活躍:
「サムソンの犯罪」ほか連作推理
時刻表物は慣れない方は少し根気が必要かもしれませんが、おもろいです。
オハツの方は短編から入ってみるというのがいいカモ・・・