手紙 | 焦らずとも何はともあれの今日

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なんてことない毎日の足跡を残していこうと思っています。少しずつ変わっていく自分、         とりまく環境の変化、日常、恋愛、趣味など多岐にわたる記録です。

手紙
映画「手紙」を見てきた。

「手紙」と聞いてまず思い浮かべること、僕にとってそれはやっぱりケツメイシの「手紙」という曲だ。このブログタイトルもその歌詞から取ったものだし、多くのものに共感し、いろんな影響を受けてる。なのでこの映画「手紙」もずっと気になってた。

弟のために罪を犯してしまった無期懲役の服役囚である兄の剛志(玉山鉄二)。

その兄の存在によって世間から差別され続け、やがて兄との縁を切ろうとする弟の直貴(山田孝之)。

そしてそんな直貴に想いを寄せ続け、家族の絆の大切さ、それらを結びつける力を持つ手紙の大事さを伝えようとする由美子(沢尻エリカ)。

この3人を中心に物語は進んでいく。内容は、非情なまでに現実的な物語。罪を犯した者の家族がどういう人生を送るか、世間からどういう目で見られるか。それらを圧倒的なリアリティで描いてる。とってもメッセージ性が強い作品だと思った。


差別するのは当たり前。それが人。差別はここにある。

差別のない場所を探すのではない。ここで生きていくしかないんだ。

そして君は、ここにいるじゃないか。


作中に登場するある人物が直貴に言う言葉。とっても印象的。そして深いなぁって思った。ちなみにこの映画、僕の中では「泣ける映画」のトップクラスの作品だと思う。

ラストのシーン、剛志の心境、直貴の心境、由美子の心境、それぞれの心境を考えたら、涙が止まらなかった。小田和正の声も相まって、久しぶりに号泣してしまった。ヒックヒックってなるのを必死で抑えながら泣いてしまった。

ぜひぜひ、機会があれば見て頂きたい。心の中に響くものがきっとあるはず。それほどすばらしい作品だと思う。

罪。絆。遺族。家族。守るべきもの。護るべき人。

とっても考えさせられる映画だった。