遠方への転勤が決まった彼⑧
彼はいれたままで
指でクリトリスをこすってきた。
「あっ...それダメ...気持ちよくなっちゃうからやめて...?」
「やめない」
彼は、自分自身もゆっくり動きながら、
器用にかつ執拗にクリトリスをいじる。
「ここ、こんなにかたくしちゃって、
tefeさんは本当にいやらしいよ。」
「ああっ...ダメッ...!ダメッ...!」
ギシ、ギシ、ギシ、ギシ、という
彼の腰の動きに合わせて私の身体も揺れているのに
彼の指はずっと確実にクリトリスをいじり続ていた。
(アッアッ...気持ち良いっ...いっちゃうーッ...‼︎)という瞬間に、膣の奥が熱くなった。
彼も同時にいったのだ。
「ああっ 気持ちいいっ...‼︎」彼の口から
低い、抑えた声が漏れる。
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最後のセックスが、冷めたつまらないもので
あってほしいという希望は叶わなかった。
(今回も気持ち良すぎた、、しかも最後なのに、同時にいっちゃうなんて。。)
しばし彼と裸で抱き合っていたが、
ここであまり長時間抱き合っていると
情が断ち切れなくなりそうだから、
心を鬼にして、サラッと離れて
シャワーを浴びに行った。
入れ違いで彼もシャワーを浴びた。
着替えながら、彼はさらっと言った。
「こうやって会うことももうやめなきゃいけないと思う。やっぱりどこかでけじめをつけなきゃいけないからね。」
「はい。そうだろうと思ってました。だから今日は会えてよかったです。」
それは本心だったし、悲しくもなかった。
今回は涙が出ることはなかった。
約10年前に彼と身体の関係になった数ヶ月後、
“やっぱりこういうのはやめよう”と言われた時には、悲しくて彼の目の前で泣いてしまったことが懐かしい。
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※この記事に続きます。
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