遠方への転勤が決まった彼


彼はいれたままで

指でクリトリスをこすってきた。


「あっ...それダメ...気持ちよくなっちゃうからやめて...?」


「やめない」


彼は、自分自身もゆっくり動きながら、

器用にかつ執拗にクリトリスをいじる。


「ここ、こんなにかたくしちゃって、

tefeさんは本当にいやらしいよ。」


「ああっ...ダメッ...!ダメッ...!」


ギシ、ギシ、ギシ、ギシ、という

彼の腰の動きに合わせて私の身体も揺れているのに

彼の指はずっと確実にクリトリスをいじり続ていた。



(アッアッ...気持ち良いっ...いっちゃうーッ...‼︎)という瞬間に、膣の奥が熱くなった。


彼も同時にいったのだ。


「ああっ 気持ちいいっ...‼︎」彼の口から


低い、抑えた声が漏れる。


ーーー


最後のセックスが、冷めたつまらないもので

あってほしいという希望は叶わなかった。


(今回も気持ち良すぎた、、しかも最後なのに、同時にいっちゃうなんて。。)


しばし彼と裸で抱き合っていたが、

ここであまり長時間抱き合っていると

情が断ち切れなくなりそうだから、

心を鬼にして、サラッと離れて

シャワーを浴びに行った。

入れ違いで彼もシャワーを浴びた。


着替えながら、彼はさらっと言った。

「こうやって会うことももうやめなきゃいけないと思う。やっぱりどこかでけじめをつけなきゃいけないからね。」


「はい。そうだろうと思ってました。だから今日は会えてよかったです。」



それは本心だったし、悲しくもなかった。

今回は涙が出ることはなかった。


10年前に彼と身体の関係になった数ヶ月後、

やっぱりこういうのはやめようと言われた時には、悲しくて彼の目の前で泣いてしまったことが懐かしい。


ーーー


※この記事に続きます。

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