「さすがにちょっと休憩しましょうよ…?」
「あぁもう今日は最高だよ。気兼ねなくやりたいことをやりたいだけやるんだ。」
「これ以上、まだやりたいことがあるんですか?」
すごい体力と欲だな…と、なかば呆れた感じで聞いた。
「だって僕らこんなにずっと会ってて、もうけっこう色んなことやってるのに全然飽きないし、まだまだ発見があるからね。」
「…」
彼は、セックス直後で気怠さがピークになった私とは反対に、いつにも増して饒舌に話している。
私たちはいつも、セックスのあとには私の方が賢者タイムのようになり、彼はよく話す。
そもそも、セックス以外のシチュエーションでも
彼の方が圧倒的によく話す。
彼は、“自分のことを好きな女”を、今の言葉で傷つけたかも、と思ったのかもしれない。そんな空気を感じた。
彼は、私に対して“やりたいことをやるんだ”と言ったことに対して私が気を悪くしたと思ったのか(?)、急に私の様子をうかがうような、機嫌をとるような感じで言った。
「tefeさんもそうでしょ?
僕はtefeさんの実験相手。そういう設定だったよね」
「…実験、よく覚えてますね」
※彼とのセックスが気持ち良すぎて、でも付き合ってはいけない関係だったので、身体の感覚に関する“実験相手”という設定で会うことにした時期があった。
↓↓
「tefeさん、本当に開発しがいがあるよね、だいぶ開発されたよね。ノーマルだったのにね。」
「…じゃあ今やってることがアブノーマルって自覚があるんですね」
「そうだね、やっぱりより強い刺激を求めちゃうよね。」
※だいぶ前、彼が欲しくて仕方がなかったときに、私としかできないことをしてほしいと思って
彼のサディスティックな面を引き出してしまったことを思い出した。
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「tefeさんはセックスの上達が早かったよね」
「…私、昔からなんでもコツを掴むの上手いんですよ。運動とか楽器とか、だいたいすぐ状態してました。」
「ふふっ、先生が良かったんだね」
「そう、セックスに関する実験相手でインストラクター、そういう位置付けですから」
「じゃあさらなる高みを目指そうか!
tefeさん、今日も出まくっちゃってたよね。後ろから前から。びくびくびくってしながらさ。」
「…そういう反応しないように、と思ってるんですけどね…」
「それに今日は、本当にそういうつもりじゃなかったのに。なんでこうなっちゃったんだろ、自分でもわからないです」
「でも、指が入ってきて、クリクリってされちゃうとさ中が熱くなって グリグリってされるとキューってなっちゃうんでしょ?」
「…もう、やめてください。自分でも納得いかないんですから。ずっと会ってなかったし、今日だってこんなつもりなかったし、もし抱かれても濡れなくて痛いっていう状況だろうって思ってたんですからね。」
「なに言ってるの?tefeさんの身体は僕とのセックスを記憶してるんだよ。今日あんなに乱れて何回もいっちゃたのtefeさんでしょ?それに、身体と心は繋がってるんだよ?tefeさんは、好きでもない男に抱かれてあんなに感じちゃうの?」
(心? 彼とは別れたつもりでいたし、
今回のセックスはアクシデントだから、
セックス中、なにも考えていなかった。!)