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「ありがとう!最高だよ。tefeさん自分でも観るべきだよこれは。あぁ、すっごいのが撮れた。」
「なんだかすごく変態っぽいですね…いちおうあとで観せて。」
「一緒に観ようよ」
「…顔うつってないでしょうね?」
「映ってる映ってる、当然映ってるよ。」
「ちょっと…!」
「あぁ、すごいこれはもうバーチャル体験だよ。3Dの空間ビデオの醍醐味だよね。本当にやってるみたいだ。もう少し明るい方が良かったな?その方が全部よく観える」
「AVみたいですね…」
「同じだよ。やってることはさ。この機械を買った人はみんなやってると思うよ?」
「ねぇ、じゃあ私がつけてして撮影したら?」
「違うんだよ。やっぱりtefeを撮っておきたいわけじゃん?」
「…もういい年齢なんだから、変なことばっかり考えてないで、いい加減に落ちついたらどうですか?」
「このビデオ、ずっと大事にするね。帰りの飛行機で見ながら帰るよ」
「何言ってるんですか。それより、絶対に他の人に見せないでくださいよ?」
「ふふっ。何かの拍子に、“あ〜んヘンタイ!気持ちいい〜!”なんて言ってるシーンが出ちゃったら困るね。」
なんだか彼はずっと高揚している。
話も微妙に噛み合わない。
ゴーグルで3Dのセックス中の映像を何度も観ていて、
声のトーンもずっとハイテンションのままだ。
こんなに世の中にアダルトビデオやその他さまざまの
コンテンツが溢れているのに、
たかがセックス中のビデオくらいで
そこまで興奮するものだろうか?
私は男性がアダルトビデオを観ている姿を見たことはないし、
そういうのを観て男性がどういう風に興奮するのか
知らない。
映像を観ただけで、こんなにも別の生き物みたいに
興奮するものなの?
「やっぱり今ちょっと見せて?」
急に、いかがわしいものを真面目に取り締まる
保護者のような気分になってきた。
「スマホでよければ、今ぼくがこっちで観てる映像をすぐに観れるよ?画面小さいし平面だけどね。
でも、ゴーグルかけて見た方が没入感が圧倒的にすごい。こっちだと3Dビデオだし、tefeさんの身体が等身大のサイズで見えるからね。ゴーグルで観た方が絶対にいいよ。でもゴーグルで観るにはまたtefeさんようにゼロから再設定しなきゃいけないから、それはあとで観せてあげる。」
「じゃあとりあえずスマホで観せて。ほんとは観たくないけど確認のために。」
「ふふっ これ買う男は絶対みんな同じことやってるって。はい、どうぞ」
彼のスマホを受け取った。
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※彼が持ってきた新しい機器に釣られてしまった
エピソードとして、以前にも似たようなことがありました。
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