荒々しいSEX① 

※大きな流れではこの記事の続きになりますので
ご参照ください。


2カ月ぶりに会う彼と

海外のホテルで落ちあった直後

朝の6時台からセックスして

シャワーも浴びず、全裸のままで眠ってしまった。


ふと目を覚ますと

壁一面の大きな窓から

明るいグレーがかった薄いカーテン越しに

光が入ってきていた。


私は彼に背を向けて寝ていた。

身体の向きを替えたくなったけれど、

なぜだか戸惑った。


(彼はまだ寝ているだろうか?)


彼は昨夜遅くに家を出て今朝早くに着いたばかり。

しかも朝っぱらからセックスしてしまった。

きっと寝ているだろうなと思った。


(身体の向きを替えたい。仰向けになろうか、彼の方を向こうか?)

でも起こしちゃうと悪いしな。。

もっと一緒にこうやって寝ていたいし。


こんなことであれこれ考えてしまうのもおかしな話だ。

寝返りをうちたければクルッと向きをかえれば済む。それだけのことだ。


でも、普段、彼とセックスすることはできても

一緒に寝ることはできない。


旅行先だからこそ同じベッドで寝られる。

寝返りするしないで悶々とするのも

ある意味で新鮮で、

旅行ならではの幸せなジレンマなのかもしれない。。


そんなことを自問自答しながら

やっぱり彼に背を向けた横向きのままで

カーテン越しの光や

カーテンの向こうにぼんやり透けている

空と他の部屋の窓を見ていた。


すると、寝ていると思っていた彼が急に

後ろから私の身体に手を掛けてきた。

無言で、ぺとっと私の腰から太ももあたりに

腕を置いた。

でも、そのまま動かないし何も言わない。

そして、私の耳元でスーッ、スーッと寝息が聞こえる。

(寝ぼけた状態で寝返りを打って、私の方に身体を向けたのかな?)