オリンパスPen-S シャッター羽分解清掃 | うめこのほんわかブログ

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日々のなにげない事、わんことの生活の話、お絵かきが好きなのでわんこイラストなど紹介します


我が家にはPen-Sが4台あります。

F2.8が3台、F3.5が1台。

何故そんなにあるかと言うと・・

そうだなぁ、やっぱ好きなんだろネ

もう何台買ったろう?

救出しては、放出して・・

10台以上は買ってるかな〜

小柄なボディでスタイリッシュ、まずカッコいいね😊
写りも良いし、整備し易いってところもあり。
慣れてるせいもあるけど・・

で、今回新たに嫁ぎ先も決まったので再整備しようと思い立った訳である。





左が今回行き先の決まったPenです。

以前整備して動作良好なのですが、放出にあたりシャッター羽を分解清掃します。
右のPenはだいぶ前に清掃が終わったいるのですがシャッターが粘っています。
その時はシャッターの粘りなく切れていたので分解清掃はしていなかったのです。
時間の経過と共に脂が滲みシャッターが粘っているものと思うので2台同時にシャッター羽清掃をしようと思いたちました。

今回放出のPenも現在シャッターは切れていますが、分解清掃はしていなかったので右のPenのように経年変化でシャッターが粘ってかるかもしれないと思ったからで、旅立つPenへの親心と言いましょうか、末永く使っていただけるようにしようと思うわけですw



ではバラしていきます。





シャッターまでバラしたところです。 



貼り替え革を一部剥がして、シャッター部を取り出します。






シャッター部裏側から3本のビスを外し開けると
シャッター羽が見えてきます。





シャッター羽5枚外しました。





うーん、そんな汚れてないかな?
でもチョット油染みがあるね。






ついでにスローガバナーもやっちゃおうか!







スローガバナーです。
これでシャッタースピードを調節します。
これも油が古くなると固着して動きが悪くなります。






これはベンジン浴します。






これはもう一台のPenです。







これは油染みが結構あります。
シャッター羽が重なったところに油が周り、それが羽同士をふっつけて動かなくなります。



羽もベンジンで清掃して
一台目の組み上げです。





キレイになった羽を組んで、裏蓋を合わせます。

この作業が一番難しいところかな?

なかなか定位置に合わせられないのです。

慣れないと苦労する所ですね。

蓋を合わせる時にチョット動くとパラパラと羽が落ちてしまいます。

久しぶりだったので2度ほど羽を落としましたww







はい、羽組み上げ成功です!
ちゃんたシャッター切れるか確認します。






洗浄したスローガバナーを組み込みます。
ベンジン浴したスローガバナーにほんのチョット注油します。余分な油は飛ばします。
ここが大事なんです。
油が多過ぎると、経過変化で油が滲んでいくのです。スローガバナーのすぐ裏には羽があります。
その羽に油が回るとシャッターが粘り、そしてシャッターが開かなくなります。






二台ともシャッターは軽快に切れている事を確認してほぼ完成に近い状態です。
ピントの距離リングはピント調整してから付けるので、まだ付けません。







最後にピント調整です。
レンズを外しているのでピントを合わせる必要があります。
フィルムがあたる面にスリガラスを当てます。
スリガラスがないので代用ですが、透明のアクリル板にメンディングテープを貼りスリガラス状にしたものをはります。


その面にルーペでピントが来てるか確認します。






もう夜中なので近距離のピント調整ですが、無限遠は明日昼間の確認になります。

ピント調整はまず、今回最短距離でやりました。
シャッターはバルブにして開きっぱなし、フィルム面をルーペで見ながらレンズを繰り出しピントが来る所を探します。
ピントが合った所でピントリングを最短の指標に合わせてネジを締め固定します。

あとは1m、2mなど確認していきます。

無限遠は昼間ですね。

次の日確認しましたが合っていましたね。






はい、二台ともに完成しました!


これで末永く動作してカメラとして活動してくれる事を願います‼️