雲の中に柔らかい光が降る中、ふわふわと雲が流れていく。 まるで、水彩画が動いているようだ。 形を留めることなく、変化させながら流れて行く雲は その中に何を隠しているのだろう。 あの中には天空に浮く城がある、と言われれば 信じてしまいそうだ。
変わらない月薄雲を従えて、月が昇る。 ただそれだけで、風雅な絵になる。 地上にあるものは、山野や花木から、ビルと窓明かりに変わったが 月は昔となにも変わらず、今夜も地上を照らす。 この地を見て、月は何を想うか。