AROUGE

1980年代。

ジャパメタ隆盛期に、彗星のように現れた。
ってか、当時は、鵜の子たけのこ、メタル量産期だったんで、たいがいが彗星なんだが。
 
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ギターの、橘高文彦が結成。

大阪出身だが、キャリアは東京スタート。
まあ、ギター、速い速い。うまいうまい。
 

 

うーん、このバンド、リアルタイムでは、あんまし記憶には残ってないんだなあ。
当時、ジャパメタには、余り触れていなかった&関東系は、縁が少なかった。
 
楽曲の方は、数曲、記憶にあるが、アルージュなるバンドとは紐付いていない。
 
1984年デビュー。
 
メタルブームに乗り切れなかったのか?
1枚だけアルバムを出して2年で解散したそうだ。
 
「暴虐の貴公子」なる、タイトル。
 
貴公子なんだが、残念ながら暴虐なのだそうだ。
とりあえず。
当時やなあ。
 
現在入手可能なのは、この「暴虐の貴公子」に、11曲の未発表音源?を追加したもの。
 
セカンドアルバム用だったのか、ボツテイクだったのか?追加音源は、音的には、サンプルテイクな感じだが、、、。
 
聴くと、何というか、当時のメタルの玉手箱やあ、な感じ。
ジャパメタから欧州メタルまで、みたいな。
アースシェイカー的な、44マグナム的な、だが、同時に、UFOだったり、MSGだったり。
 
悪く言えば、ごった煮的。
ただし、なかなかに、これがまた、美味しいごった煮。
 
各曲は、良くでき、であり、お勧めでもあるが、バンドの色?がどうか?みたいな。
 
Y&Tみたいな雰囲気?って、Y&Tは、アースシェイカーが狙ったのだが。
 
ビジュアルは狙っていた様子。
まあ、この辺りは、マネージメントの大人都合もあり、本人達の狙いかどうか?わからんが。
せめても橘高的な感じではある。
 
橘高の現在の姿は、筋肉少女帯でも見れるが、ランディングぽジションは、次世代のタカミーか?みたいな。
 
さてさて、このアルバム。
ともかく、各楽曲は、イイ。
センスを感じる。
 
個人的に、うーん、な部分は、なんというか、音。
サウンドエンジニアリング、処理。
 
当時の量産型ジャパメタ典型の、軽め、中域強め、スカ抜け音。
これが、個人的にチョイ残念。
 
このアルバムを、現在の音、アレンジで聴いてみたくなる。
 
もちろん、量産型ジャパメタで、当時のトレンド音が、びたっとハマっているバンドもある。
 
マリノ、なんかは、当時の音がハマる。

 
名曲なんで、カバーなどされているが、音像の分厚い今音になると、イマイチしっくりこない。
 
一方、アルージュは、今の音、や、当時でも、LAあたりの処理で聴いてみたくなる。
 



 
さて、橘高文彦の志向として、「様式美」の追求が、基本とされている。
 
すべての音源を聴いたワケではなく、AROUGEと、2005年の「橘高文彦&フレンズ」のアルバムに、まあ、意識することなく聴いていた筋肉少女帯の楽曲くらいの知識だが、言われてみれば、確かに「様式美」なのかなあ?と。
 
ともかく、ギターのレベルは、速いだけではなく、組立てや、楽曲の中でのテクニックの出し方が、上手い。メロディ志向のハードロックが基本だが、現在、と言うか、2005年時点では、音楽のジャンルなどあまり意味がない、橘高ワールド。
 
NEVER ENDING STORY
 
2005年。
「橘高文彦&フレンズ」のアルバム。
 
NEVER ENDING STORY
 
のっけから、ラウドネスの二井原実の、ジャーマンメタル調の曲が聴ける。このアルバムも、なかなかにお勧め。

 
ヘビメタ、では括れない、バリエーション。

 
現在、在籍している筋肉少女帯的な。
ってか、この曲は、大槻ケンジがボーカル。
何曲か、大槻ケンジボーカルが入っているが、まあ、ギターとボーカルが筋肉少女帯なんで、楽曲そのものが、筋肉少女帯なのは、なんとも笑える。
大槻ケンジが歌った瞬間に、筋肉少女帯になる現象。
 
一方、ラウドネスの二井原実も数曲歌っているが、こちらは、ラウドネスではない、二井原を聴ける。
X.Y.Z.→Aで聴かせてくれている、その雰囲気。
 
改めて、二井原は、楽器だわ。
独特な音を奏でる楽器。
ボーカルの存在感ハンパない。オーラが凄い。
 
 
こちらは、橘高と二井原が組んでる、X.Y.Z.→Aの曲だが、まあ、二井原、スゲー。
X.Y.Z.→Aについては、また別の機会に。
 
どちらも、お勧め。

 

ついた。
若干、ペグ穴が左右対称になっていない。
これは、ワザと?
123弦側が、少し内側に並んでる。
ヘッド部は、ピカールで磨いた。
綺麗。
土台を替えたので、ピックアップマウントビスも径が変わる。マウントビス穴径もあるんで、エスカッションも交換とあいなる。
 
手持ちエスカッションから探したら、ESPのアーチトップ対応のエスカッションがピッタリだったので、それに交換。
 
サイズは計測では完全一致だが、なぜか、チョイキツい。エスカッションのビス間隔より、コンマミリ単位でボディの間隔がせまい。

僅か、だ。

無理はないので、そのまま付ける。
ビスも、元々サイズバラバラだったので、リプのビスに交換。
マウントビスは、マイナスねじ。
たまたま手元にミリ径のマイナスのマウントビスがあった、、、。
にしても、なんでギブソンはマイナスなんだ?
間違いなく、使いにくい。
 
実は、レスポールタイプのギターのメンテで最も嫌いな作業が、ピックアップのエスカッションへの取り付け。

あの、バネのテンションに耐えながら、ピックアップの土台に、マウントビスを通すのが、大の苦手。
びょよーん、と、バネを飛ばしての、紛失を何回やっただろうか?
 
あの、バネの力に耐えながら、マウントビスを回して、「ん?入った?入ってない?」なのが、ストレスフル。

で、ただですら、びょんびょん、でイライラなピックアップマウントビス。

そこに、マイナスネジ。

最悪の組み合わせ。

なんで?

プラスネジの選択肢がなかったワケではなかろう。

これは、嫌がらせ、と見た。

 

アナイアレイター
ANNIHILATOR
 
新譜。
 
バリスティック、サディスティック。
 
まずは、カッケー!
 
何度か登場しているが、、、。
カナダ産スラッシュ。
お笑い第七世代ではないが、モーターヘッドやヴェノムを第一世代、とするなら、アナイアレイターは、第三世代。
第三世代と言っても、36年選手。
大ベテラン。
 
17枚の、スタジオアルバムを出している。
わりと、音が時代で変化している、と言われるが、当方はあまりそう感じない。
 
芯には、常にジェフ・ウォーターズの、キッチリカッチリ、機械のように正確なリフと速弾きソロ。
特徴的な、ダブルチョーキングは、いつの時代も、ソレとわかる。
 
確かに、変幻自在に音、曲を作るのだが、あの独特のリフ、2バスにキッチリ乗っかるピッキング、手数の多いフィルインは、ベースとの超絶ユニゾンは、アナイアレイターのアイコン。
 
アナイアレイターは、ギタボのジェフ・ウォーターズそのもの。
なんせ、32人もメンバーチェンジしており、ほぼ、バンドではない。
 
アナイアレイターは、最新作から遡って聴くのがお勧め。2000年前後で、多分、好みが分かれていく。
曲の芯は、強固に、一定しているが、その上に乗っかる味付けはバリエーションが多い。
 
その部分で、好みは分かれてくると思う。
 
新譜は、まさにアナイアレイター。
良くでき。

 
サイコ・ワードは、いいわ。
カッケーわ。
 
サイコ、サイコー!!
 
楽曲のカッコ良さに加えて、ジェフ・ウォーターズの音作りの器用さ、巧さが光る。フェイズの使い方上手いなあ。久々にソロの技巧ではなく、リフと音でカッコイイと思える曲なり。



 
1. Armed to the Teeth
2. The Attitude
3. Psycho Ward
4. I Am Warfare
5. Out with the Garbage
6. Dressed up for Evil
7. Riot
8. One Wrong Move
9. Lip Service
10. The End of the Lie
 
疾走しっぱなしな、アナイアレイターワールド。
 
 
 
で、ペグの交換、となる。
まあ、使えるかなあ、とも思っていたのだが、さすがに緩い。
 
が、そのまま簡単にポン付けとはならん、と言うワケ。

シャーラ―のペグ。

 

オリジナルペグには、「GRECO」とロゴが入っておるので、できれば交換したくないのだが・・・・・

ペグを入れて・・・・ビスを・・・・

 

なんだが、みりゃワカルレベル。

 

右が、オリジナル。
左が、シャーラ―。
あきらか、オリジナルのビスの方が太い。
と、いう事は、ビスが留められないワケで。
 
なんだが、さらに??ナゾ。
 
と、言うのも、70年代後半のグレポールではグローバータイプだが、ビスで問題が発生した事はない上、同じ仕様のハズの、1年前のEGF850には、無加工で付くのだ。
 
ちなみに、「では、ビスだけオリジナルを使えば?」となるかも、だが、そもそも、ビス径が異なるので、オリジナルのビスは、ペグのビス穴に通らないのだ。
 
不思議なのは、例えば1年の間に仕様が変わった、と片付けるのは簡単だが、どちらのグレポールも、EGF850の同じギター。ペグはグレコ、のロゴ入のクルーソン。同じ仕様で、ビス穴サイズが違う、なんて不合理があるだろうか?部材のランニングチェンジ?
多分、ゴトーあたりが作っていると思うが、あまり合理性が見出せない生産管理。
 
一つ、気になる部分。
 
この、81年グレコはん、のペグは、オリジナルのグレコロゴ入り、で、2コブ。
ペグのツマミの根本の部分。ぽこ、ぽこ、とコブが二つ。
これに対して、80年のEGF850は、1コブ。
外した状態だが、こちらは、80年の方。
コブ1つ。
 
1コブ、2コブは、良くあるパターンだが、このグレポールの場合は、1年違いで、全く同じ型番での、コブ違い。
考えれば、考えるほど、不合理。
まあ、コブ違いは、よし、としても、ビス穴のサイズ違いは、ハテナ、だ。
 
そう言う仕様なのか、はたまた、本機のビス穴が後から広げられたか?わざわざ広げて、オリジナルのグレコのペグを付けるのも不思議だし。
 
ともかく、シャーラーがつかんので、本機のビス穴、を狭くする、と。

 

 

爪楊枝。

これの先端をビス穴に埋めて、穴を狭くする・・・・ってか、一定埋める。

そこに、シャーラ―のビスで新たな穴を穿つ、ような感じになるが、爪楊枝は柔らかいので完全にシッカリとはネジは留まらない。

もちろん、落ちない程度に強くはネジは留まるので、あえて、爪楊枝にしている。

ナットブッシュなんで、ペグビズは、落ちない感じで良い。

経験からは、素材にもよるが、割り箸を爪楊枝サイズに削って使った方が、シッカリと留まるようだ。

 

 

爪楊枝の先端は尖りすぎておるので、先端をちょこっと切って、ビス穴に突っ込む。

で、ペンで、埋まった長さのラインを引いて、ラインより1mm程度短く、爪楊枝をカットする。

ヘッドの面と水平だと、センターが取りにくいので、ちょこっと埋まっている、感じにしたいのだ。

木工ボンドを爪楊枝につけて、ビス穴に押し込む。

こんな感じで、爪楊枝が少し埋まった感じになる。

 

DAYSEEKER

 

カルフォルニアは、オレンジカウンティ、、。
なんつうか、ゴージャスでセレブな街からやってきた、ハイセンスなポストハードコア、な連中。
 
いやあ、楽曲のセンス高いわ。



最新アルバムは、2019年の「スリープトーク」。
こいつの完成度、高し。

 
デビューが2013年で、都合4枚のスタジオアルバムを、出している。
 
デビュー当初は、もっとメタルメタルコアコアコアコアしていたが、リリースのたびに、ポストハードコア、メロコア色を強める、、、って、書いては見たが、自分で「ちょっと、何言ってるのか、わかんないんですけど」。

メロディラインの構成が年々良くなっている(あくまでも、良く、と言うのは、当方の個人的嗜好の話)ってことで。
 

いわゆる、売れ音。
 
個人的、お勧め。

なかなか以前のアルバムもセンス高め。

放置状態のグレコはん、だが、しっかりメンテを継続。
 
パーツが外れているので、コンパウンドで、磨く。
 
バブ掛けすると、マジピカピカになるが、下準備が結構面倒。
例えば外注するとして、格安であれば、やめた方がよいかも、、、。
と、いうくらい、チャンとやろうと思うと、手間が掛かる。
 
ちなみに、今回は、結局はバフ掛けはせず、地道に磨いた。
バフ掛けする際は、こんなポリッシャーを使う。
 
 
ホームセンターのPBなんかだと、3000円位で売っている。
 
面倒な作業。
まず、ギターのパーツ外し。
当方の場合、だが。
 
1.ペグを外す。
 
2.ペグの穴にコンパウンド液が入らないようにマスキング。穴の中6カ所なんで、結構面倒。一時期、ペグ穴のサイズに合わせたゴム円柱を持っていたが、行方知れず。
 
3.ロッドカバーを外し、ロッドのコンパートメント部をマスキング。
 
4.指板をマスキング。(指板にコンパウンドの液が染み込むのは嫌なんで)
 
5.エスカッションを外して、ピックアップはキャビティ内に入れ、キャビティをマスキング。
 
6.ノブを外し、ポッドを外し、コントロールキャビティ内に押し込んで、穴をマスキング。
 
7.ブリッジ、テールピース、ブリッジのエレベーターと、アンカーのボルトを外す(これ、面倒)。テールピースのアンカー部をマスキング。
 
8.ストラップピンを外す。
 
9.ジャックプレートを外し、ジャックをコントロールキャビティ内に押し込んで、マスキング。
 
10.ピックガード、ピックガードベースを外す。
 
11.トグル、トグルプレートを外し、キャビティ内に押し込んで、穴をマスキング。
 
12.バックパネル、トグルパネルを、マスキング。
ちなみに、まったくオススメしないが、当方は、マスキングせず、一緒に磨いてしまう。
樹脂の表面の場合。
キレイな状態だとすれば、コンパウンドで磨くと、磨き傷が結構出る。
 
これ、まともにやれば、下準備だけで、2時間以上は掛かる作業。
 
それから、3000、7500、9800のリキッドコンパウンドを使って、バフ掛け。
 
コンパウンドが残らないよう、濡れタオルで拭く。
 
個人的には、もしかして、ピカールだけでもピカピカになる、と思っているのだが、どうも、ピカール独特の臭いがイヤで。
臭い残りを避けたいので、自動車の補修用で売られているコンパウンドのセットを使っている。
って、結局、今回はそこまでしない。
手磨きで済ます。
 
綺麗になった、ような気がする。
 

 

最近、やたらスイス産メタルにぶち当たるが、スイスメイドを、探しているワケではない。

 
お気にを探すと、なぜかスイスメイド。
スイス人の感性に近い?
 
ゲルマン系なんで、ジャーマンメタルに近いと言えば近いのだが、ジャーマンメタルは、完全にカテゴリーが確立していて、ドイツ産は、市場飽和で、より、ジャーマンメタルらしさ、に期待されることになり、総ハロウィン化な時期があったような。
 
 
そんな中、物理的な距離もあって、のスイス。
ジャーマンメタルを基礎に置いても、独自の音を作っているようだ。
 
そこが、当方的には、ツボっているのかも。
 
で、コレ。
 
BURNING WITCHES
 
スイス産、5ピースのレディースメタル。
 
新譜、Dance with the Devil リリース。

 
2017年デビュー。
鳴り物入りだ。
ここでの鳴り物は、デストラクションのシュミーヤによるプロデュース。
 
今回のが3枚目のアルバムだが、ドンドン良くなる。
音楽性は、全く違うが、この急成長は、デビューからのモトリークルーを想起する。
 
ツインギター。
ギターのロマーナが創始者。
レディースメタルバンドを、目指してメンバーをかき集め、デビュー。
クラウドファンディングレーベルからデビュー。
まだ、3年だが、かき集めたメンバーだった事もあり、ボーカルともう1本のギターはメンバーが代わっている。
 
さて、スイスメイドの独自性。
 
デビューアルバムでは、ジューダスのジョーブレイカーのカバー。

 
2枚目では、ディオの、ホーリー・ダイヴァー、をカバー。

 
ニューアルバムでも、ハロウィンの匂い、ジューダスの匂い、がする。
 
特に、1990年前後、ラム・イット・ダウンからペイン・キラーあたりのジューダスの雰囲気が強い。
個人的には、このあたりのジューダスは好みなんで、今回のニューアルバムはハマり、だ。
 

 
この際、レディースメタルか否かなど、なんの意味もなく、純粋に、音楽、として好み、みたいな。
 






 

SHAKRA

 
新譜だ。
 
MAD WORLD
 
 
 
スイスメイドの、パワーハードロック。
典型的、メロパワー。
重く、キレキレ、メロ系。
 
最近、少ないんだよなあ。
要は、80~90年代の、古い系のハードロック。
 
シャクラも、決して若いバンドではない。
1997年結成なんで、すでに20年選手。
 
13枚アルバムを出している。
 
ユーライアヒープ、グレイトホワイト、ガンズ、メイデンなど、ビッグネームのツアーに帯同。
 
3枚目のアルバムの「パワーライド」がヨーロッパ中心にヒット。
欧州メタルシーン、特に本国スイス以外では、まあ、近いということもあるが、ドイツとでは、結構な認知度のバンド。
 
 


いいねえ。
 

MYRKUR

 
みるくる。
 
ミルクボーイ、ではない。
 
デンマークのバンド、と言うか、プロジェクト。
 
彗星のごとく現れ、デビューアルバムのMをリリース。
ブラックメタル、ゴシックメタルの期待の新星としてデビュー。
 
 
透明感のあるボーカルが、ゴシックメタルなゴリゴリに乗っかる。
 
一方で、非常に、美しく幻想的な北欧フォークロアな世界観。
個人的には、こっち側に、引っかかった。
イイわ。
 
美しい、、、。
 
 
これも。
 
 
で、これに、メタルが乗ると、こうなる。
 
 
美しい、ゴリゴリ。
 
ミルクルは、デビュー時、素性が謎なバンドとしてミステリアスなイメージ。
 
ともかく、美しい声。
 
正体は、、。
 
 
ビジュアルも美しく、なんだ、この、新人感のない、オーラは?
 
で、正体だが、このミルクルのボーカル、美しい方は、アマリー・ブルーン。
 
女優、モデル、ソングライター、シンガー。
スタートは、シンガーソングライターのようだが、どちらかと言うと、最初は職業作曲家としての活躍がメインだったようだ。
テレビの番組のタイトル曲?を書いたり、他のミュージシャンに楽曲を提供したり。
アマリー・ブルーン名義でのソロシンガーソングライターとして2006年頃から活動。
 
 
ミルクルとは、イメージの異なる、キャッチーな雰囲気。
もっと、悪魔的で幻想的な世界観のために、ミルクルを立ち上げたそうだ。
 
女優としては、シャネルのCMなんかに出ているらしい。
 

 
ミュージシャンのクローゼットを紹介する動画に彼女の素顔的なものが見えるが、確かに、見た雰囲気からして、ハイブランドのモデル的な感じ。
カッコイイ。

 
そんな、ミルクルの新譜。
Folkesange
 
現在、3曲が配信開始されているが、今回はどうやら、北欧フォークロアな雰囲気の様子。


 
多分、彼女にとっては、メタルだろうが、フォークだろうが、関係ないのだろう。
表現したいもの、を、表現する。
 
ここんとこ、彼女の世界観に、なんか、沼ハマり的に、ハマっている。
 
 

●たった1曲だけの、カセットテープの話。第8話(完)

 

やはり、どうしても納得してもらいたい。

 

この想いをなんとかして伝えなきゃ。

 

「この想い」

 

この、も、あの、も、その、もない。

なんでもいい、伝えなくては。

 

「そうだ!伝えなきゃ!」

 

私はベッドからガバっと起き上がり、机の上に置いてあった新品のカセットテープを手に。

 

46分のカセットテープ。

 

「想いを伝えなきゃ!」

 

そして、レコードを並べた棚から引きずり出した。

ビリー・ジョエルの、『ニューヨーク52番街』。

 

震える手で、カセットテープのビニールを破き、レコードをレコードプレイヤーに置く。

46分テープをカセットデッキに入れる。

 

カセットデッキの録音ボタンを押し、レコードの2曲目に針を落とす。

 

「オネスティ」・・・・誠実。

 

一番見つけにくいもの。

恋でも、友情でも、慰めでも、安心でも、ない。

どこにもないもの。

誠実、、、、。

それを、求め、求められたいんだ!!

 

たった1曲だけ録音した、カセットテープ。

たかちゃんに渡すんだ!

 

思いを込めて・・・・。

 

But when I want sincerity.
Tell me where else can I turn.
Cause youre the one I depend upon.......

 

信じて・・・・

私は、自分の思いをこの曲に込めた。

 

小綺麗に片付けた、自分の部屋。

机の上の、白熱球が黄色く、薄暗く室内を照らす。

 

引き出しから、たかちゃんに最初に書いた手紙と同じ便箋と封筒を取り出した。

 

たかちゃんがくれた万年筆。

渋い趣味やなあ、なんて笑ってた。

 

その万年筆で「Honesty 誠実。信じて。」とだけ、書いた。思いを込めて。

それだけ書いた便箋とカセットテープを封筒に入れて、大きく深呼吸した。

 

「ふー」

 

よし、今からたかちゃんの家まで走ろう。

 

そして、誤解を解かなければ・・・・

 

時計を見る。

 

午後7時。

 

夕食時だが構うものか。

 

走れ!オレ!

 

後悔と、不安と、大丈夫だという自信が、物凄い勢いで交互に私の中に去来する。

 

封筒を手に、階段を走って降りる。

 

私の頭の中には、「オネスティ」が流れ続けている。

 

「たかちゃん・・・・!今、行くから!君の元に走るから!!」

 

たかちゃんは、泣いている。

でも、絶対、待っているんだ!

 

リビングを抜け・・・・・玄関に向かう・・・・・

 

っと、声が掛かる。

 

「おい、雅ぁ?雅かぁ?出かけるんか?」

 

呼び止めたのは、親父の声。

 

視界に飛び込んできたのは、ステテコにアンダーシャツでリビングの床に寝転がっている親父だ。

巨人ファンなのに、なぜか阪神対ヤクルトの中継を観ている。

 

親父は、尻を掻きながら私を見ている。

 

私の目の前に浮かんでいた、たかちゃんの笑顔と泣き顔。一瞬にして、親父の顔と入れ替わる。

 

床の上には、瓶ビールとコップ。

 

あたりに、ピーナッツの殻が散らばっている。

 

「タバコ買うてきてくれるか?」

 

そういいながら、鼻毛を抜きだした。

 

テレビ、、、。

 

あっ、阪神が、勝ってる。

 

私の思考は、完全フリーズ。

 

午前の同級生との再会。

きょんちゃんとの遭遇。

たかちゃんからの電話。

たかちゃんの泣きながら振り絞る声。

電気の消えた部屋。

ベッドから眺めた天井。

杏里の音楽。

ビリー・ジョエル。

誠実。

決意。

 

このクローズサーキットの中に飛び込んできたのは、親父のビールと鼻毛に、ピーナッツ。

 

親父は、おおよそ、巨人がぼろ負けしていて、阪神戦を観てたのだろう。

 

私とたかちゃんのクローズサーキットは、ほんのさっきまで、私のすべてだったはずなのだが、現実には、親父のビールと鼻毛に、ピーナッツが、私の生活のほとんどなのだ。

 

更に、阪神が勝っているときた。

 

その否定したくともできない現実を叩きつけられた私は、フリーズ。

 

ビリー・ジョエル・・・・オネスティ・・・・たかちゃん・・・・でも、親父のビールと鼻毛に、ピーナッツ。

 

ついでに、今日は勝っている阪神、池田親興が投げている。

 

これが、この世の現実そのもの。

 

「えっ、ああ、分かった、買うてくるわ」

 

私とたかちゃんの2人だけの世界から現実社会に引き戻された私は、カセットテープの入った封筒をそっと部屋に戻し、タバコだけ、買いに出たのだ。

 

おわり。

 

と、まあ、それだけの話し、です。

 

最初に書いた通り、脚色あるものの、これ、実際にあった話し。

ただ、ひとつだけ大きく事実と異なる。

 

実際には、彰布が私で、雅之が親友。

 

中高の親友に起こった話だ。

 

後日談、で、たかちゃんと、親友はちゃんとそのあと誤解を解いて無事に元の鞘に。

 

私が間に入り、親友とたかちゃんを呼び、なんと、親友が梅田で話をした同級生にもわざわざ出向いてもらって、誤解を解いたのだ・・・・

 

しかし、確かにガキの頃、自分のクローズサーキットと、現実生活のギャップってのは確かにあったような気がする。

 

歳を重ねると、結局は、現実の方が、重いのだ、と勘づくのだろう。

 

まあ、それこそ、つまらん事なんだが・・・・・