「フレッドはたびたび学校に遅れた」 を英語にする問題で "Fred often late for school." と書いた生徒がいます。思わず 「"late" って動詞だったっけ?」 と聞いてしまいました。もし動詞という認識があれば "lated" と過去形にする必要があるので "時制心" も不足しているようです。それはさておき、この間違い方は以前にも見た記憶があります。そのときは中学生の授業でしたが今回は高2の生徒です。こうしたケース以外にも、英作文演習をしているときに、あるべき "be動詞" が抜けることがあったような気がします。

 

今回の生徒も 「彼は親切です」 とか 「私は疲れていた」 などは "He is kind.", "I was tired." と正しく答えられました。しかし、「~に遅れる」 のように 「A は B です(だった)」 という be動詞 の "型" からはずれた日本語には "一般動詞" の匂いがしたのかもしれません。そこで、「間違えることを恐れてはいけません」 を英語にしてごらんと言うと "Don't be afraid of making mistakes." と正しく英訳できました。そうなると覚え方に問題があるのかもしれません。

 

つまり、「~を恐れる」 を "be afraid of ~" と言えたように、「~に遅れる」 は "be late for ~"(同様に 「~に間に合う」 は "be in time for ~") という具合に必ず "be動詞" とセットで覚える習慣をつけることが現実的な解決策といえそうです。"late" は形容詞だから、という理屈ではなく "Practice makes perfect." の精神が大事ということを改めて実感しました。逆に、そうした無意識の練習の上にこそ、"be動詞" がくっついている "late" や "afraid" は形容詞なんだと腹落ちする瞬間、すなわち アハ体験 が生まれるのかもしれません。