第4フェーズでコーディネーターをしていた江川駿です。
第4フェーズの振り返りをさせていただきたいと思います。
この期間、石巻に行っていて感じたことは被災地での「歪み」です。
震災後1年が経ち、新しい年度を迎えた石巻では震災後の日常というものが表面的に定着していっているように感じます。
多くの方々が多くの大切なモノを失った日々の中でも、目の前の生活があり、進んでいかなければいけないという現実があるのだと思います。
しかし、その中で人々の中には消化しきれていない想いが渦巻いているのではないかと感じずにはいられません。この想いは「歪み」となって精神状態や体調の変化にあらわれているのではないかと思います。
また、「歪み」は個人の中だけでなく、組織の中にも大きな影を落としているように感じます。
自治体や学校、仮設住民の自治組織や現地で活動しているボランティア団体。
組織として被災地、被災者にかかわっている人々の中にも震災1年という形式上の節目を複雑な思いで迎えへ、その後も走るづける中で言いようもないストレスを感じてしまっているのではないかと思います。
地元で活動している方々も多くは被災者であり、そこで生活している方々です。
僕たちが教育という立場から被災地にかかわる上で、子ども達や保護者の方々だけでなく現場の教師や教育委員会の方々、現地で活動しているボランティア団体の方々の想いも受け止めていかなければいけないのではないかと思います。
東京から被災地にかかわる人間として、自己満足ではなく、少しでもそこに生活している人々の「歪み」を軽くするようなことができればと考えています。
最後になりましたが、TEDICの活動をあらゆる形で応援してくださった方々にこの場をかりてお礼を申し上げさせていただきます。本当にありがとうございます。
僕らの活動は、多くの方々の応援があってこそのものです。今後も慢心せず、何のためにこの活動があるのかということを常に考えながら進んでいきたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
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