ガン病棟は大人の患者のみだが、
放射線治療には小児病棟からも
患者がやってくる。
小さい子供らが闘う姿は痛々しかった。
見かけるたびに心の中で
「応援してるよ」と話しかけた。
放射線照射が左胸の場合
心臓を保護するために
アナウンスに従って深呼吸し、
息を止めたりする。
今日は息を吸う量が
少なかったのではないか、
心臓が被ばくしたのではないかなどと
不安が押し寄せることがあった。
身体もだるく、疲れやすかった。
抗ガン治療時と同じで
放射線治療時も、体内の死んだ細胞や
不必要な細胞を身体の外に排出するために
新陳代謝をよくしないといけない。
だるくても、一駅手前で下りて歩いたり、
自転車で行くことを心掛けた。
もちろん病院や駅では階段を使う。
週末は森へ散歩に行くなど
できるだけ身体を動かすようにした。
運動を心掛けるといっても、
それで体重が落ちるほどの運動量ではない。
食事はしっかりとっていたのだが、
放射線治療中とその後2か月に
なぜか4-5キロ体重が落ちた。
ジーンズがゴム入りパンツのように
そのまま脱ぐことができた。
あばら骨も浮いてきた。
どこかへ転移しているのではないかと
悪い考えが時々浮かんできた。
皮膚が赤くなる、ただれる、
かゆみが出ることがあると
説明を受けていたが、
幸運なことに私は皮膚への副作用は
全くなかった。
ガンヘルプセンターで、
放射線治療の副作用を
研究しているという先生に、
放射線の照射後、
オリーブオイルを1、2滴
手のひらにとり広げ、
両手で乳房を包むように
放射線を浴びた皮膚にほんの少し
オイルを塗布すると良いと教えてもらった。
私は病院から帰宅したらすぐに
シャワーを浴び、オーガニックの
エキストラバージンオイルを塗布した。
そのおかげかどうかわからないが
皮膚炎などの副作用は全くなく、
乳腺外科の先生も驚いていた。
オリーブオイル塗布の際の
注意事項は
マーキングがとれてしまうので
皮膚をこすってはいけない。
塗布するのは、必ず照射の後。
放射線治療を受ける前の4時間は、
オイルを塗布してはいけない。
この2点。
オリーブオイルを試される方は
お医者さんに相談して行ってください。
放射線治療を受けていたのは4月。
いたるところで咲き始めた花々を見て
心が慰められた。
放射線科の先生には
4週間連日の治療は精神的につらいので
身体が疲れていても週末は
できるだけ日常生活から
距離をとるようにと言われた。
特に自然と触れ合ったり、
可能ならば1泊旅行で
リフレッシュするのがよい。
ちょうど紫外線が強く
なってくる頃でもあった。
この夏は放射線治療で
照射された部分が
紫外線に当たらないように、
日焼け止めでしっかりガードし
くれぐれも気を付けるようにと言われた。


