ガン病棟の一角にガンヘルプセンターの
出張所がある。
ドクターの手を煩わせるのも気が引けるし、
でもちょっと知りたい、聞きたい
というようなことがあれば、
ここに行くといろいろと情報をくれる。
患者のみならず、患者の家族のケアも
してくれる。
患者の家族も大きな不安・痛みを抱えている。
その上患者の前では泣きずらい。
私が抗ガン治療を受けている間、
付き添いで来た夫は、ここでよく話を聞いて
もらうなど、お世話になった。
ある時、ここでガン患者のための
メイク講座というのがあった。無料。
12名ほどの参加者で、
半分は20代の若い女性だった。
スポンサーの化粧品会社から
派遣されてきた講師の女性も
抗ガン治療経験者だと紹介された。
みなウィッグやターバンを外して和気あいあい。
むくみを目立たなくする技、
血色よく見えるチークの乗せ方、
きれいな眉毛の書き方など、
久しぶりに楽しいと思える時間だった。
ビューラーで挟めるほど
まつ毛がないわよねぇと大笑い。
特に、初めのころはなんだか沈んでいるように
見えた若い女の子たちが、
終わりのころには、輝くようにきれいに。
そして彼女たちのうれしそう笑顔を見るだけで
私も幸せな気分になった。
スポンサーである化粧品会社、
寄付で運営されているガンヘルプセンター、
たくさんの人の厚意に支えられている。

