犬にとっては、時間って人間の数倍の速さで流れるといいます。
具体的には、4倍程度ともいわれますけど、4倍速で成長して4倍速で老いていくわけです。
人間は、考えて見れば身体の成長だけでも、10年じゃまだ子供なわけですから、随分のんびりしたもんです。
他の動物なら、もうベテランか引退間際の年齢です。
せっかくなら、それだけの時間をかけてゆっくりと生活していたいものですけど、現代社会はせっかちです。時間があるはずなのに、いつも時間に追われているし、なんでもすぐに過去の出来事として忘れてしまいます。
サッカーの日本代表が、ドーハでW杯出場を逃した時、呆然として4年後のNEXT CHANCE なんて、はるかに長い長い時間だと感じてました。
同じく、オリンピックも、失敗したら次は4年後、ということは選手の寿命を考えると、「次はない」と思えるからこそ、の緊張感がありました。
今年は、オリンピックもW杯もあるのですけど、そういえばW杯ももうフランス、日韓、ドイツに続いて4回目の出場。オリンピックも、特に冬の場合は夏と時間差開催になったこともあって、待ち遠しかった感がないのですけど、ジャンプは葛西、岡部とオールドネーム、真央ちゃんは待望の初出場なんですけど、すでに世界メジャーになっちゃっているので特別な感じもしません。
なんかこう、刺激を求め過ぎて余韻のない時間のもったいなさを感じます。
まだ当分、松井のワールドシリーズMVPで十分喜んでいたいのですけど・・。
人の噂も関心も、75日÷4になっている感じです。
せっかく人間なんだから、振り返る時間も大事にしましょうよ。