マロニエ王国の七人の騎士(2)【ネタバレ注意】登場人物 | Mictlan

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ミクトランは、アステカ神話において九層目にある最下層の冥府であり、北の果てにある。

「マロニエ王国の七人の騎士」

岩本ナオ 月刊フラワーズ連載中

 

新刊が出るたびに1巻から読み直したくなる本作、令和のFSS(Five Star Stories)と勝手に名を付けました。

自分用メモで公式見解ではない考察を含みます。

また、最新巻までのネタバレ全開なので、ネタバレを好まない方は以下読まないようにお願いします。
 

(マロニエ王国)
■バリバラ(母親)
・マロニエ王国第十将軍
・元 武力の国の英傑。歴代最高軍師ながら国外追放の身(1巻)
・20年前 寒い国を破壊して大いなる力を手に入れた「黒い髪のバリバラ」(2巻)
・武力の国の元王妃?
・若い頃は傾国の美女と呼ばれていた(9巻)
・ペレグリナス「僕のせいでバリバラは国に戻れなくなってしまった」(3巻)
・好色の国に西の領土を取られそうになったが同国の女王と賭けで争い、勝って取り戻した。その功績でマロニエ王国の将軍の地位を得た。(9巻)

■ペレグリナス(父親)
・世界中を回った旅芸人
・10年前に死去。(ハラペコ「ペレグリナスは僕の父で 10年前に亡くなったよ」(6巻))
・ただ、7巻で同じくハラペコが「僕が5つの時に……よく覚えてないけどなんかあっという間におじいちゃんみたいになっちゃって……」と言っている。ハラペコは現在17歳相当なので、「5つの時」は12年前。ペレグリナスが急に衰え始めたのが12年前、そこから2年生きて10年前に死亡した、という解釈でよいか?
・ラテン語Peregrinusは「異邦人」「放浪者」の意

 

(以下、6巻に出てくる核心にふれる情報なので注意)

・6巻で旅芸人の正体が「ヤシの神」によって語られた。

  「七つの国でそれぞれ別の名で呼ばれておった最初の神が『ペレグリナス』だ

   七つか もしくはそれ以上の力を持っていたと言われておる

   20年前 急にやつは我々の世界から消え人の世に顕現した 理由はわからん 

   ただその時 人の世界はゆがみ恐慌が起こった 

   おそらくペレグリナスの意志ではなく無理やりひきずりだされたのであろう」
・「僕も原初の赤にいつか戻りたいんだ」この世界が始まったときに【戻りたい】と言っている。

 

■七人の騎士=7兄弟
・20年前の「大恐慌」が発生したのは、「長男・次男の生まれる1年前、三男・四男の生まれる2年前、五男~七男の生まれる3年前」(1巻)
・それぞれ双子・三つ子というわけではなさそうなので、十月十日で母親の腹から産まれるという出生とは異なるようである。
・父親の「7つか、それ以上の力」をそれぞれ受け継いでいる。

①眠くない(長男)19歳
・【夜】。「夜」を司る。
・自身は殆ど眠らない。周囲の人間を眠らせる能力を持つ。
・「夜の長い国」に外交のため派遣される。
・周囲からの評判:
  バリバラ「あいつはなかなか計算高い男だ」
  城代「彼は用意周到な男です」
  兄弟「眠くないが城代にエリーが他の男と結婚したら死ぬって言った話は……うっすら狂気を感じるよね」

②博愛(次男)19歳
・自称「ラヴ様」
・誰でも一瞬彼に気を許す瞬間を作ることができる(家族は除く)。
・「好色の国」に外交のため派遣される。
・外見は父親ペレグリナスに一番よく似ている。
・周囲からの評判:
  バリバラ「全然似とらんわ」

③暑がりや(三男)18歳
・暑さが苦手。気温が上がると使い物にならない。
・色が黒くてアホっぽいが、冬になると白くなる。
・氷を操る。「氷の祝福」を与えることができる。
・「寒い国」に派遣予定。
・女の子が好き。ぽっちゃり系女子がタイプらしい?

④寒がりや(四男)18歳
・寒さが苦手。寒いと使い物にならない。
・体感温度で髪の色が変化する。
・炎を操る。「炎の祝福」を与えることができる。「かまどの神」は彼の言うことを聞く。
・「暖かい国」に派遣予定。
・ブルーノ様(姫様の男装姿)に惹かれている。

⑤獣使い(五男)17歳
・【獣の王】。この世界の獣全てを束ねる者。
・「生き物の国」に外交のため派遣される。
・モジャ(犬)が親友。
・周囲からの評判:
  兄弟「今まであいつ街の飯屋になんてほどんど来たことなかったし 家族以外としゃべったりもしなかったのにな」

⑥剣自慢(六男)17歳
・剣が強い。体育会系。刃物に「よく切れるまじない」を施す。
・強いのは「剣だけ」らしく、肉弾戦になるとエレオノーラ(エリー:眠くないの婚約者)に勝てない。
・「武力の国」に派遣予定。

⑦ハラペコ(七男) 17歳
・【世界樹】。
・力持ちで大食い。おなかがすくと何かが起こる。
・「食べ物が豊富な国」に外交のため派遣される。
・兄達と違い、複数の特殊能力を身につけている可能性がある。
  生き物の国の神「なるほど お前は世界樹とは別のペレグリナスの特性まで受け継いだか」(6巻)
  謎の男「ああ君は「世界樹」以外も混ざってるんだね ついてないね 君は嫌な奴じゃないのに……」(7巻)
・長男から四男までは1年に二人ずつだったのに、最後だけ1年間に五男~七男まで3人が産まれたことと、特殊能力の重複は関係している?
 →ペレグリナス(父親)が「ごめんね こんなことになって」とハラペコに謝罪している(8巻)のは何故?

■エリオット(城代)
・城代家は国王家に次ぐ大地主。1500年続いている
・エレオノーラ(エリー:眠くないの婚約者)の父
・20年前の「大恐慌」後、各国の被害の調査のため北に赴いた。そのときに着た毛皮のコートを、眠くないが「夜の長い国」を訪れた際に使っている。

■ヒューゴ(宰相)42歳
・信心深く友や女性に優しい理想的な騎士
・骨董品を集めていたが手放し始めた
・子どもは苦手らしい
・20年前の「大恐慌」後、各国の被害の調査のため西に赴いている。「砂漠のバラ」はそのときに手に入れた?


■ライオネル(国王)
・9巻でようやく出てきた。

■姫

・国王の娘(ってことでいいんですよね。父親の登場が遅すぎて……)
・リスちゃんのドングリ集めに行くのが大好き。

■アナマリー
・姫の侍女。
・姫を含めて「姫」「侍女」(エリーの侍女)「乳母」と、雑な固有名詞が多いのに、最初からきちんとした名前で登場したのがちょっとあやしい。

 →サムソンとの関係あり?(痔の噂を大声で流している)

■エレオノーラ 18歳
・城代の一人娘。
・眠くないの婚約者。
・強靱。ボス猿。ゴリラ。

■サムソン
・第一将軍家
・俺モードとオネエモードが混在する身長230cmの偉丈夫。余裕がなくなるor真剣になると俺モードが発動する。
・「昔つきあってた性格の悪い女」に痔であるというデマを流されている。(4巻)
・誰かにふられたことに心の傷と未練がある。
   誰か「サムソン 他に好きな人ができたからもうここで会うのはやめましょう」(4巻)

 

■ルカ
・鍛冶屋の息子。平民
・お酒好き。子どもが4人いる。

■ジャスティス
・第二将軍家
・宰相の甥っ子で、母親は国王のいとこ。第二将軍家の唯一の男子。
・宰相から、エレオノーラと結婚するよう言われるも、先方・当方・関係者それぞれみな気が進まない結果、なんとか免れた。

・霊感が強く、いろいろ見える。

・ただし生き霊は見えないらしい。


■ゾーイ
・ジャスティスの第一従者


(王国以外)
■謎の男/訪問者/ヒンヤリ
・寒い国に住んでいるらしく、「寒い国」の服を着ている。服は「皇帝ちゃん」からもらった。
・不思議な力を複数持っている。少なくとも「夜の長い国」において炎、氷、獣の力を発揮した。
・神々や精霊からは「ペレグリナスの後釜」と認識されている。

・初登場時に「謎の男」呼ばわりされたが、その後、性別が未だ無いことが判明。