「樽ものがたり」について | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 友達とサントリーの「樽ものがたり」を見にいった。サントリーのウィスキー作りに使われた「樽」を使って家具を生みだし販売している。岡山にも展示場があったのだ。
http://www.suntory.co.jp/taru/
 友達は重量感があり、物語のある家具を求めていた。しかし家具の量販店などは、とても買う気になるようなデザインや想いのこもった物はおいていないし、雑然と倉庫のように積み上げられている家具達に同情さえ抱いていた。同感である。
 サントリーのここの展示場に置いてある家具はすべてに人と出会う以前の物語が存在している。ウィスキーを静かに熟成させてきた樽は以前なら廃棄されていたが、ここに家具として甦ることにより人と出会った。そしてその人の家に入り、人との物語を新たに紡いでいく。