バランス | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 大学の単位を取得するためのテストがあったので午前中は必死に答案に向かっていた。車が使えなかったのでバイクで行った。いつの間にか空気が皮膚を切ることがなくなっていた。生温くもなく少しひんやりした空気が緊張感を持たせてくれた。厳しさの中にやさしさがある人格者のような印象を受けた。
 岡山の中心地を流れる旭川の河原では花見をする為のブルーシートが陣取り合戦さながらに敷かれていた。まだ朝早いので人はいない。その土手の上には悠然と桜が川岸に沿って桜色の霧のように広がっていた。
 このテストに合格し、単位の認定が受けられればようやくスタートラインに立つための準備が終わる。自分の志がどうか世界に陽を与えるものでありますように。