不安 | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 世界の果てで蠢く何か巨大なもの
 それを構成する物質は固定されてもおらず
 自由に行きかっているが液体でも気体でもない
 色もなく
 暗黒でも透明でもない
 世界の果てからやってくる巨大なものは
 人の心に寄生してしまう
 人は必死に溜息をつき
 それを体内から吐き出そうとするが
 巨大なものが持つ容赦ない手が
 人の中心を掴んで放しはしない
 世界の果てに向かい
 静かに流れる無意識の時間の河が
 流れ出すまでは