「閑谷学校」について | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 昨日、閑谷学校へ行ってきた。閑谷学校とは寛文10年(1670)に天下の三賢候の一人とよばれる藩主池田光政が重臣津田永忠に建築を命じ作らせた藩直営の庶民の学校である。現存する庶民の学校建築物としては世界最古のモノだと言われている。
 講堂の廊下に座り、遠くで聞こえる蝉の声に耳を澄ます。蝉が講堂の中に入ってきて鳴いているということはない。蝉も本来は樹にとまって鳴きたいのだろう。廊下は日陰になっており、芝に映える夏の日差しを眺めていた。とても涼しい。クーラーも扇風機もないが、ここでは暑さで集中力が切れるということはなかったのかもしれない。そう思えるほどである。時折山から下りてくる風も木々の間をすり抜ける間に十分冷やされ、肌に気持ちいい。
 木造の建物も何百年もの間使い込まれ、廊下や柱、床の木はしっかりと溶け込み落ち着いている印象を受ける。他の季節の閑谷学校も見てみたい。大好きな場所だ。
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