「チャンス」について | 行く河の流れ

行く河の流れ

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がある。天災に限らず自分の人生におけるチャンスも忘れた頃にやってくるものだと思う。
 公的な機関からスペイン語通訳の仕事の話を頂いた。これも人との繋がりにより頂いたお話しであった。しかし、断らざるをえなかった。理由は一つ。自分に自信がなかったからである。確かにスペイン語での会話はできる。不自由するということはないのだが、いざ実際の現場で専門的な単語を使用して公的な機関でできるかといえば、間違いなくできない。
 挑戦するという選択肢もあったのだが、下手に引き受けて紹介してくれた人の面子を潰すということもしたくないということもあった。非常に悔しい思いをした。
 チャンスが与えられた時、どうすればそれをモノにすることができるのかを考えてみると僕は「3年前からの準備」が必要なのではないかと思う。当然3年も前から「3年後にチャンスがくる」と確信することはできないだろう。しかし種まきは3年前から地道に始めていかねば芽を出すこともできないのではないかと思う。そして、一歩一歩進んでいく中でひょんなことからチャンスを頂くとそこでは自信を持って踏み込めるのではないかと考えるのである。踏み込めばその一足が道となり10年後、20年後を見ることができるのだろう。
 チャンスはそうそうやってくるものではない。今回逃したようなチャンスはもう2度とやってこないかもしれない。それでもやり続ける原動力となるのは、やはりやっていることが「好きである」という自分の気持ちだろう。
 まだ見ぬチャンスでタイムリーヒットを打つために今、歩き始めるのである。2009年、自分を信じられるように。